災害対策オペセンター
2024-12-16 10:29:13

名古屋空港に誕生した災害対策オペレーションセンターの全貌

名古屋空港に誕生した災害対策オペレーションセンターの全貌



2024年12月13日、愛知県の県営名古屋空港旅客ターミナルビルに、新たに「テラ・ラボ災害対策オペレーションセンター」が初めて披露されました。この施設は、南海トラフ地震に備えて設立され、多様な機関との迅速な連携を実現するために設計されています。

テラ・ラボとは?



テラ・ラボは、愛知県春日井市に本社を構えるスタートアップ企業で、長距離無人航空機「テラ・ドルフィン」を開発しています。彼らの目標は、広域災害に対する情報支援を推進することです。テラ・ドルフィンを活用することで、被災地域の状況を迅速かつ高精度で把握し、現場への情報提供を行うことを目指しています。

災害対策オペレーションセンターの目的



このセンターは、南海トラフ地震による潜在的な災害を念頭に置いて設立されました。具体的には、航空機による三次元情報解析を通じて、広域的な災害の初動期の状況を迅速に把握し、GISシステムを活用して情報の共有を図ります。

機能と展望



テラ・ラボ災害対策オペレーションセンターには、危機対策室と情報解析室が設けられています。危機対策室では、平時から多組織との連携を強化するための研修や訓練が行われ、災害発生時には効果的に対応できる体制が整います。一方、情報解析室では、複雑なデータをリアルタイムで分析し、迅速な情報提供を目指しています。

2024年の開設を目前に控え、テラ・ラボは地方創生や災害対策に関する新しいビジネスモデルの構築に挑んでいます。これにより、災害発生時における情報の収集や共有が飛躍的に向上することが期待されています。

官民の連携



中部大学の福井副学長をはじめ、プロドローン、スカイドライブ、デロイトトーマツコンサルティングの代表者たちも取り組みに参加しており、今後の連携強化に向けた意気込みを語りました。

南海トラフ地震の脅威



南海トラフ地震は、30年以内に80%以上の高い確率で発生すると予測されています。政府の中央防災会議は、この巨大地震が発生した場合の被害想定を行っており、広範な地域での震度7や津波の発生が懸念されています。このため、南海トラフ地域の災害対策は急務となっています。

愛知県の取り組み



愛知県は、名古屋空港北西部に「愛知県基幹的広域防災拠点」の整備を進めており、さまざまな組織の協力を得て被災地域に迅速に物資や人員を届ける準備を整えています。これにより、南海トラフ地震など大規模災害時の対応が格段に向上します。

まとめ



テラ・ラボによる災害対策オペレーションセンターの開設は、南海トラフ地震に対する非常に重要な進展です。地域の災害対策としてだけでなく、情報収集や分析、さらには平常時のビジネスモデル構築にも注力し、持続可能な社会の実現に向けた新たな道を切り開いています。このような取り組みは、地域社会の安全を高めるだけでなく、将来的な災害への備えにも繋がることでしょう。


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会社情報

会社名
株式会社テラ・ラボ
住所
愛知県春日井市不二ガ丘3-28
電話番号
050-3138-1612

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