フィデリティ投信が新たに登場させた米国成長株ファンド
フィデリティ投信株式会社は、1963年に設定された米国の名ファンド「フィデリティ・マゼラン・ファンド」の投資哲学を引き継いだ新たなファンド「フィデリティ・マゼラン・米国成長株ファンド」を9月12日に設定しました。このファンドは、米国上場ETFに投資し、低コストでありながらアクティブ運用を実現することを目指しています。
マゼラン・ファンドの歴史と実績
「フィデリティ・マゼラン・ファンド」は、その運用期間中にイーロン・マスク氏が運用するテスラのような成長企業に投資し続けたことから、投資家の間で「テンバガー・ファンド」の名で知られています。特に、ピーター・リンチが運用を担っていた1977年から1990年の間には、S&P500種指数に対して圧倒的なリターンを挙げ、約8,085倍という成績を残しました。
フィデリティ投信が提供する新ファンドは、このような歴史に基づき、徹底した企業調査を行い、高成長企業に厳選投資することを特徴としています。運用の中核には、ボトムアップ・アプローチがあり、これによって外部環境に左右されない投資判断が実現されます。
低コストでのアクティブ運用
このファンドは、米国上場ETFへの投資を行うことで、運用管理費用を抑えつつも高い成長を期待できる企業への投資を可能にしています。年率で0.4015%(税抜0.365%)の運用管理費用に加え、ETFにおいては0.59%の運用報酬が課されるため、実質的な運用管理費用は年率0.9915%程度となります。
節税効果が期待できる新NISA
特に注目したいのは、新たに設定された販売会社がSBI証券であり、新NISAを活用した長期投資にふさわしい手法での投資が可能なことです。多くの日本の個人投資家に向けて、十分にリサーチを行った米国のアクティブファンドを提案し、資産形成の一助となることが期待されています。
フィデリティ投信の代表取締役社長デレック・ヤング氏は、「米フィデリティを代表するファンドを通じて、日本の投資家のニーズに応えられることを嬉しく思います」とコメントしています。このファンドの運用力とリサーチ力は、粉飾された数字ではなく、長年にわたり培われた信頼あるデータに基づいています。
投資家へのメッセージ
今後もフィデリティ投信は、運用商品の充実化を図り、日本の投資家の資産形成をサポートする姿勢を崩さないでしょう。「フィデリティ・マゼラン・米国成長株ファンド」は、アクティブ運用を希望している個人投資家にとって、早くも注目のファンドとなっていくことでしょう。この機会に、詳細を理解し、自身の投資戦略を見直すきっかけとしてみてはいかがでしょうか。
参考情報
- - フィデリティ投信のウェブサイトで、ファンドの詳細や運用状況を確認することができます。設定以来の運用成績についても掲載されています。投資を検討する際は、必ず目論見書を確認することをお勧めします。また、過去の成績が将来の結果を保証するものではないことにもご留意ください。