エア・ウォーター、2025年賃上げ計画を発表
エア・ウォーター株式会社は、2025年4月に予定されている賃金改定に関する重要な方針を発表しました。この改定では、賃上げ率平均が約6%に達する見込みであり、さらに新卒初任給も引き上げられることが決定しています。
賃上げの具体的な内容
まず、労働組合員を対象にした賃上げは、月額7,000円のベースアップを実施し、全体での賃上げ率を6%を超える水準とすることが目指されています。この賃金改定には、定期昇給や昇格昇給が含まれ、具体的な上げ幅については労働組合との交渉を経て決定される予定です。
一方、管理職については、職務のグレードや評価に基づいた報酬テーブルが平均3%の水準で改定されることが示されています。これにより、役職に応じた公平な評価と報酬が実現され、より多様な才能を活用するための環境が整えられることでしょう。
新卒初任給のさらなる引き上げ
さらに、エア・ウォーターは新卒初任給の引き上げも発表しました。2025年4月からの新卒初任給は、大学院卒が現行の280,000円から10,000円増の290,000円、大学卒が260,000円から10,000円増の270,000円となります。この引き上げは、人材確保戦略の一環として、優れた人材を企業に引き入れるための施策です。
社会課題への対応
エア・ウォーターは、これらの賃金改定を通じて「社会課題の解決を通じた新たな企業価値の創造」を実現し、そこで根底にある「人を活かす経営」を推進していくことを強調しています。物価上昇の影響を考慮に入れつつ、従業員が安心して働ける環境を整えることが強調されており、人的資本への投資が強化される方向で進むことが期待されています。
このように、エア・ウォーターは賃金の改定や初任給の引き上げを通じて、従業員の職業上の安定を図り、その結果としてさらなる成長を目指していく方針を明らかにしました。企業としての社会的責任を果たしながら、利用する人々と共に歩んでいく姿勢が、今後の展開に注目が集まります。