イトーキ、新たなスタートを切る
株式会社イトーキが、2025年3月1日を機に元ソニーのチーフクリエイティブディレクター、田幸宏崇氏を迎えることを発表しました。この新しい任命は、同社が掲げる『明日の「働く」を、デザインする。』というミッションに基づき、さらなるブランドの成長を支えるための重要な一歩です。
田幸宏崇氏の経歴とビジョン
田幸氏は、千葉大学工業意匠学科にて空間デザインを学び、その後、TOTO株式会社を経て2003年にソニーに入社。以来、グローバルなプロジェクトに従事し、特に欧州向け製品のデザインや開発において優れた成果を収めてきました。さらに、ブランドのクリエイティブダイレクションを担い、数多くの受賞歴を有する彼は、プロダクトデザインからオフィス環境まで多岐にわたるプロジェクトを経験してきました。
「空間、プロダクト、テクノロジー、コミュニケーションはそれぞれ等しく必要なデザインエレメントであり、これらを融合させることが体験価値の向上に繋がると信じています」と田幸氏はコメントしています。この言葉から彼のデザインに対する理念が伺えます。特に、イトーキが提供するオフィス空間は、伝統と革新が共存する場であり、無限の可能性を秘めています。
ワークプレイス事業の進化
イトーキは、中期経営計画「ITOKI RISE TO GROWTH 2026」のもと、デザイン改善を通じてブランドプレゼンスを高めることを目指しています。田幸氏の就任により、インハウスデザイナーや社外クリエイターを約200名を束ね、シームレスなワークスペースデザインやプロダクトデザインを実現します。これにより、多様化する企業のニーズに的確に応えるオーダーメイドなオフィスデザインの提供を可能にします。
デザインの未来を共に創る
「Tech×Design based on PEOPLE」という強みを生かし、イトーキは今後も社員エンゲージメントやサステナブルな製品開発、人材の多様性を活かした取り組みを続け、進化し続けます。その中で、デザイナーとクリエイターが協力し、新しい価値を創造することを期待しています。
株式会社イトーキの役割
1880年創業のイトーキは、オフィス家具の製造販売や空間デザインを通じて、働き方を見直し、新しい社会の構築に寄与しています。近年では、環境に配慮した開発や人的資本の最大化に向けた取り組みも強化しています。特に、従業員のエンゲージメントを高め、持続可能な社会を目指す姿勢は、今後のビジネスにおいても重要な要素となるでしょう。
結論
田幸宏崇氏のチーフクリエイティブディレクター就任により、イトーキは新たなデザインの可能性が開花する時を迎えています。多様性を尊重し、企業のニーズに合った柔軟な対応を実現することで、未来のワークプレイスがどのように進化していくのか、今後の展開に期待が寄せられます。