ほうれん草価格上昇
2025-02-28 11:46:06

今冬のほうれん草市場価格が昨年の約3割増加する理由とは

最近の調査によりますと、ほうれん草の市場価格が昨年同時期と比較して約26.5%の上昇を見せています。冬の厳しい気候による影響も相まって、収穫量の減少が価格上昇の一因とされています。この調査は、農業総合研究所が全国約2,000店のスーパーマーケットに設置した「農家の直売所」の販売データに加え、生産者へのインタビューを通じて実施されました。

価格の上昇は、特に最近の市場に影響を与える重要な要素となってきています。埼玉県嵐山町でほうれん草を栽培する農家、愛澤健雄さんによれば、供給量の減少には資材の高騰と農家の数が減少していることが理由として挙げられます。具体的には、化成肥料の価格が以前の2倍に上昇し、ビニールハウスのフィルムも同様に急騰しています。このような背景の中、採算性が厳しくなり、生産規模が大きい農家の撤退が続いています。

冬季における厳しい気象条件もまた、ほうれん草の生育に影響を与えています。例年通り、2025年1月には強い寒気が流入し、雪が降る地域も見られる中、日照時間が不足し、生育が遅れました。その後、2月の後半に向けて日照条件が改善されると、ほうれん草の生育が活発化する見込みです。寒さを耐え忍んで育ったほうれん草は、その後の収穫時期に糖分を蓄えることから、特に甘みが増すことが特徴です。

地域によって栽培環境が異なるため、生産されるほうれん草の風味にもバリエーションがありますが、高地で育てられたものは特に甘くなる傾向が見られ、多くの消費者に好まれています。

このように、ほうれん草の価格や収穫状況は複数の要因に影響を受けており、今後の市場の動向も注目されます。

調査に協力していただいた愛澤健雄さんや、全国の生産者たちの努力が実を結ぶことを願いつつ、次回の収穫シーズンに期待を寄せたいと思います。

【調査概要】
  • - 調査期間:2024年12月1日〜2025年1月31日
  • - 調査方法:農業総合研究所の全国約2,000店舗での販売データと、農家へのヒアリングを実施。

【会社情報】
株式会社農業総合研究所は、持続可能な農業を目指し、日本及び世界に農業が根付いていくことをテーマにした産直流通のリーディングカンパニーです。約10,000名の生産者と約2,000店舗を繋げ、農産物のスムーズな流通を実現しています。


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会社情報

会社名
株式会社農業総合研究所
住所
和歌山県和歌山市黒田99-12寺本ビルII4階
電話番号
073-497-7077

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