魚をさばく体験で広げる海の食文化
日本周辺の海洋環境が変わり、魚の種類や食文化が変化している中、一般社団法人海のごちそう推進機構は2024年度に「日本さばける塾」を全国10エリアで開催することを決定しました。このプロジェクトは、実際に魚をさばく体験を通じて、日本の海の食文化を再発見し、次世代へとその文化を引き継いでいくことを目的としています。
「日本さばける塾」は2016年から続くプロジェクトで、全47都道府県で実施実績があります。参加者は、地元で獲れた魚を使用し、さばく技術を学びながら「海を味わう十の技法」という料理法を体験することができます。これには、「切る」「煮る」「焼く」「揚げる」「蒸す」といった和食の基本技法に加え、「締める」「醸す」「干す」「燻す」「漬ける」といった、海の恵みを最大限に受け止めるための技法も含まれます。
海を味わう十の技法
日本人は古くから海の恵みを利用して、多様な食文化を築いてきました。これらの技法を学ぶことで、参加者は魚の新しい食べ方や調理法を発見し、自分なりの郷土料理を作ることができます。実際に、地域の特産物を用いたオリジナル料理のレシピ作成や郷土料理の魅力を再確認することが期待されています。
2024年の開催スケジュール
今回の「日本さばける塾2024」は、新たに10エリアにて実施されます。例えば、長野県ではアジやブリを使ったオリジナル料理が扱われ、開催日は12月15日と予定されています。他にも、富山県ではいみずサクラマスを用いた料理を学ぶことができるため、地域ならではの食材を駆使した体験はとても魅力的です。
以下は一部の開催予定です。
- - 長野県: アジ・ブリを使った料理(12月15日予定)
- - 富山県: いみずサクラマスを使用(1月18日予定)
- - 鳥取県: ばばちゃん(タナカゲンゲ)を用いた鍋料理(1月18日予定)
- - その他、熊本県、愛媛県、岐阜県、宮城県、東京都、福島県など様々な地域で多彩なメニューが予定されています。
未来へつなぐ海の食文化
このプロジェクトは「日本財団『海と日本プロジェクト』」の一環として推進されており、豊かな海を未来に引き継ぐための取り組みの一部です。日本の海は、ただ美味しい魚を提供するだけでなく、地域の文化や人々をつなぐ重要な存在です。そのため、海の恵みを利用した料理体験を通じて、地域と人々を結ぶ架け橋になれることを目指しています。
興味がある方は、ぜひ公式ウェブサイトを訪れて、参加申し込みを行ってください。美味しい料理を作りながら、海の食文化を学ぶ素晴らしい機会です。
公式ウェブサイト
日本さばけるプロジェクト公式サイト
この冬、魚をさばく楽しさを見つけ、地域の食文化を大切に育てていきましょう。