メキシコにおける土壌改良と持続可能な農業の未来
株式会社TOWING(代表取締役CEO:西田宏平)が、Yazaki North America, Inc.(取締役CEO:藤澤堅一)及び長瀬産業株式会社(代表取締役社長:上島宏之)と共同で、メキシコにおいて土壌改良に向けた実証実験を開始しました。このプロジェクトは、TOWINGが開発した高機能バイオ炭「宙炭(そらたん)」を活用し、「持続可能な農業」の達成を目指しています。
背景と目的
メキシコの農業は、化学肥料に依存することで土壌劣化や農業生産性の低下が問題視されています。TOWINGは「宙炭」を使用することで、土壌を短期間で改良し、化学肥料の使用を減少させることを狙っています。また、土壌に炭素を貯留することで脱炭素化の進展にも寄与し、環境保全に貢献する持続可能な方法を提供することを目指しています。
実証実験の内容
この取り組みは、メキシコのグアナファト州に場所を定め、リーフレタスとヘッドレタスの栽培において実施される予定です。2024年11月から始まるこの実証実験では、2025年2月に対象作物の収穫を行い、その結果を分析します。
TOWINGが目指すのは、「宙炭」を通じた持続可能な農業の実現だけではありません。地球規模の課題に対する積極的なアプローチとして、気候変動への取り組みも重要な要素としています。
参加企業の役割
Yazaki North Americaは、北米やメキシコ中部を中心に自動車部品の製造・販売を行っており、地域経済の発展を促進するとともに環境保全への意識も持っています。さらに長瀬産業も、国際的な事業展開を進める中で、本プロジェクトをサポートしています。
TOWINGについて
名古屋大学発のインパクトスタートアップであるTOWINGは、「持続可能な超循環型農業を地球・宇宙双方で実現する」というミッションを掲げています。同社が開発した「宙炭」は、地域の未利用バイオマスを用いた土壌由来の微生物群の選別・培養技術を活かした優れた農業資材です。
緑の食料システム法基盤確立認定事業者であり、数々の受賞歴を持つTOWINGは、今回の実証実験を通じて新たな農業の形を提示し、メキシコの持続可能な農業の実現に貢献することを目指しています。
お問い合わせ
本件に関する詳細は、TOWINGの人事広報部広報チームまでお問い合わせください。公式ウェブサイトも是非ご覧ください。
この取り組みは今後の農業のあり方を示唆しており、持続可能な未来の実現に向けた大いなる期待が寄せられています。