アンドドットのCTOが提唱する次世代エンジニアモデル「FDE」とAI駆動開発の可能性
2026年春、東京ビッグサイトで開催された「Japan IT Week」において、アンドドット株式会社のCTO、高根沢光輔氏が登壇し、「ClaudeによるAI駆動開発」と新しい人材モデル「FDE(Forward Deployed Engineer)」について語りました。この講演では、生成AIを活用した効果的な開発手法とビジネスへの適用事例が紹介され、多くの企業が抱えるAI導入のハードルに対する解決策が提案されました。
FDEとは何か?
FDEとは、単なる技術者だけでなく、ビジネス理解を伴ったエンジニアを指します。具体的には、顧客のビジネスに深く関与し、課題を特定し、AIの実装から成果の創出に至るまで一貫して担うことが期待されています。この新しいロールモデルは、エンジニア、コンサルタント、プロダクトマネージャーのスキルを統合し、実際の現場からのインサイトを製品や戦略に活かすことでビジネスへ大きなインパクトを与えることを目指しています。
AI社会実装への道
AI技術が企業に導入される際、しばしば法務やセキュリティの懸念、また具体的な活用イメージの欠如が障壁となります。しかし、アンドドットでは、これまでに300社以上の企業や250以上の自治体と連携し、実務に即したAIの実装を進めてきた実績があります。今回の講演では、「実務特化型AI」の理念が基盤となり、実際に「Claude Code」を利用した開発の様子とその成果が披露されました。
講演プログラムの詳述
高根沢氏の講演は、5つのパートで構成されました:
1.
法務チェックの重要性:企業利用においてデータがモデル学習に使われないことを確認する根本的な原則を明確化しました。
2.
AI駆動開発の実績:通常2か月かかる開発をわずか2日で完了させた自社の実装データが披露され、開発スピードが20倍向上したことが示されました。
3.
非エンジニア向けの活用法:非エンジニアが日本語の指示だけで業務を進める方法を説明し、スケジュールの自動化なども実演しました。
4.
組織的運用の提案:従来であれば3~5人を要していたプロジェクトを1~2人で運用可能にするFDEモデルの導入方法について解説しました。
5.
導入のリアルと総括:企業が直面する法務や定着、部分活用の三つの壁を打破する方法と、技術選定の留意点が整理されました。
参加者からの反響
講演終了後のアンケートでは、114名からのフィードバックを受け、平均点4.32の高評価を得ました。「Claudeをどう活用すればよいか明確になった」「実践的なナレッジを知ることができた」など、参加者から実装イメージの具体化に関する声が多く寄せられました。このような反響は、実務と結びつくAI導入の重要性を示しています。
高根沢光輔氏のプロフィール
高根沢氏は、2011年からエンジニアとして活動を開始し、多くのプロジェクトでフルスタックエンジニアやプロジェクトマネージャーとして活躍しています。大学では自然言語処理とAIサービスの開発を研究し、IT業界での様々な経験を活かして現在の役職に就いており、特に生成AI技術の普及に注力しています。
今後の展望
アンドドットは、「未来の当たり前を今作る」というミッションのもと、他の企業や自治体、教育機関と連携しながら、AI駆動の開発ノウハウを広めていくことを目指しています。AI時代における新しい働き方を提供し、「3~5年後のあたりまえを前倒す」事業創出カンパニーとしての役割を果たしていく意向です。