日本初の三輪電動バイク『SUNRIN』が登場
2025年6月、免許不要の三輪電動バイク『SUNRIN』が一般販売されることが決定しました。車両開発を手掛けるのは有限会社龍昇(Sun Emperor)。この新しい乗り物は、2023年7月の道交法改正に伴い新たに設けられた「特定小型原付」のカテゴリーに属します。これにより、特定の条件を満たすユーザーは、運転免許なしで、この革新的なバイクを利用できるようになります。
開発の背景と支援
『SUNRIN』の開発は、約1年間の歳月を経て実現しました。2024年10月にはクラウドファンディングサイトMakuakeで先行販売を実施し、その結果、3400万円以上の支援を受け取ったことも話題に。国土交通省が認定する機関であるJATAから性能適合通知も取得しており、安全性や運転性能においても高いレベルが保証されています。
予約販売としては500台以上の申し込みがあった『SUNRIN』の魅力の一つは、そのデザインと機能性。新しい時代の移動手段として、16歳以上の学生や免許を返納したシニア層まで、幅広い世代が使えるよう工夫されています。
特徴的な設計と技術
『SUNRIN』は、前輪1本と後輪2本の三輪構成を採用しており、安定した走行を実現します。また、モード切替機能により、歩道と車道の両方で使用可能です。前後に配されたサスペンションは、特に後輪に独立式のものを備えているため、悪路での走行も容易な設計です。さらに、信頼性の高い前後ディスクブレーキを搭載し、悪天候時でも安心して制動が可能です。
バッテリーは着脱式で、自宅で簡単に充電できる点も大きな利点です。最大走行距離は約60キロメートルと、日常的な移動において十分な性能を持っており、利便性が求められる現代にマッチしています。サイドミラーやバスケットも標準装備されており、日常の使い勝手も考慮されています。
スペック詳細
『SUNRIN』の基本的なスペックは以下の通りです:
- - 車両区分:特定小型原動機付自転車
- - サイズ:全長1230mm、全幅600mm、全高1050mm
- - 車体重量:約33kg(バッテリー含む)
- - バッテリー:リチウムイオン(48V・13Ah)
- - 最高速度:車道走行モードで20km/h、歩道走行モードで6km/h
- - 充電時間:約7時間
これらの性能は、自社開発だけでなく、ユーザーからのフィードバックを基に改善を重ねてきた結果です。
まとめ
免許不要の『SUNRIN』は、これからの移動手段として、多くの人々に新しい選択肢を提供します。価格も198,000円(税込)と、国内の三輪電動バイクとしては低価格を実現。若者から高齢者まで、すべてのライフスタイルに対応したこのバイクは、モビリティの未来を切り開く一歩となるでしょう。公式オンラインショップでの一般販売は2025年6月、是非この機会をお見逃しなく。