スシローの日:高齢者向け住宅でのお寿司を楽しむ新しい試み
株式会社T.S.Iは、株式会社あきんどスシローと共同で、毎月第3水曜日を「スシローの日」として、全国35の拠点で高齢者向け住宅「アンジェス」の入居者に寿司を提供しています。この試みは、2025年で3年目を迎え、多くの入居者から好評を得ています。特に、スシローの寿司は多くの人にとって、外出して食べるのが難しい環境において、貴重な喜びとなっています。
スシローとの連携の経緯
この取り組みの背景には、T.S.Iの理念「愛ある日々のお手伝い」があります。高齢者の楽しい日常をサポートするために、毎月一度、入居者に美味しい食事を楽しんでもらいたいという思いからスタートしました。このプログラムを実現するためには、以下の要件を満たす必要がありました。
1. 高齢者や介護施設向けに特化したメニューの開発
2. 昼食時に提供可能
3. アンジェス全拠点で展開できること
これらの条件に応える形でスシローと提携し、昼食時にスシローの新鮮なお寿司を提供することが決定しました。
入居者からの反応
「スシローの日」に提供されるお寿司は、8貫握りスタイルで、まぐろやサーモン、いくら、うなぎなど全24種類から選択可能です。特筆すべきは、入居者一人一人の健康状態に応じたメニューが用意されている点です。
- - 通常メニュー
- - アレルギー対応メニュー(えび・貝・蟹・卵を抜いたもの)
- - 魚・青魚を抜いたメニュー
- - 生ものを抜いたメニュー
入居者の声では、「スシローの日」を楽しみにしている声が多くみられます。例えば、「前日に透析があったけど、スシローが楽しみで頑張れました」といった80代女性のコメントや、夫婦で寿司屋を営んでいた方からは、「ここでも美味しいお寿司が食べられて嬉しい」といった感激の声が寄せられています。
スシローとの協力体制
T.S.Iの施設管理部次長である椎葉晴宣氏は、これまで地域の魚屋や出前寿司とも協力し、お寿司イベントを実施してきたものの、ネタの種類や価格において課題を抱えていました。そのため、全国に展開するスシローとの連携は、ネタ選びや提供方法において非常に有効でした。
また、スシロー側も、アレルギーや咀嚼・嚥下への配慮に対応したメニュー開発に快く協力してくれました。この新鮮なネタが安全にアンジェスへ届けられる仕組みが整えられ、今ではこの特別な日が入居者らにとって待ち遠しい日常の一部となっています。
今後の展望
T.S.Iでは、今後も「愛ある日々のお手伝い」を信念とし、高齢者やそのご家族が安心して充実した生活を送れるよう、さらなる取り組みを続けていく方針です。
毎月の「スシローの日」を通じて、新しい食文化を提供し、高齢者の生活に彩りを加え続けることで、より豊かな毎日を支えるお手伝いをしていくことを目指しています。
企業情報
株式会社あきんどスシロー
- - 企業理念:うまいすしを、腹一杯。心も一杯。
- - 店舗数:全国650以上
株式会社T.S.I
- - 理念:愛ある日々のお手伝い
- - 所在地:京都府京都市
- - 設立:2010年2月
- - 事業内容:訪問介護・訪問看護等のサービス提供
このように、T.S.Iとスシローのコラボレーションは、高齢者の日常に新たな喜びをもたらしています。