AIエージェントの未来を切り拓く「AI Agent Day 2025」の全貌
2025年2月18日と19日に、一般社団法人AICX協会によって初めて開催されたオンラインカンファレンス「AI Agent Day 2025」。このイベントには約3,500名が登録し、31名の業界代表者たちが集まり、生成AI技術の社会実装と顧客体験(CX)の変革について議論が交わされました。
開催の意義と背景
近年、AI技術の急速な発展に伴い、AIエージェントの導入が企業活動において不可欠となっています。特に、顧客体験を向上させるためのシームレスなサービス提供が重要であり、業界を超えた連携を通じて、「分断を超え、体験を変える」ことが求められています。しかし、データの相互運用性やプライバシー保護といった課題も残されており、各企業が占める役割はますます重要となっています。
アンケート結果から見る参加者の期待と課題
イベント終了後に実施したアンケートには、合計1,140件の回答が集まりました。参加者満足度は90.1%と高く、セッションの質についても89.7%という嬉しい結果が報告されました。この傾向を分析すると、参加者は製造業、金融、コンサルティングといった広範な業界からのものであり、AIエージェントへの関心が急速に広がっていることが伺えます。
特に、個々の企業規模においては、1,000人以上の企業に属する参加者が半数を占め、リーダー層や管理職が多かったことから、戦略的意思決定の側面でもAIエージェントの導入が重要視されていることが分かりました。約6割の企業が生成AIを導入しているものの、「活用が不十分」との声も多く、AIの実力が必ずしも十分に発揮されていない事実が浮き彫りになりました。
期待されるAIエージェントの役割
参加者の91%が「業務の効率化・コスト削減」や「新規事業の創出」、さらに「顧客体験の向上」といった期待を抱いていることも明らかになりました。このことは、AIエージェントが単なる自動化ツールでなく、新しいビジネスの可能性を生み出す戦略的な存在として考えられていることを示しています。
今後に向けた取り組み
本カンファレンスから得た知見を基に、AIエージェントの実用化を加速させ、さらに企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)や顧客体験の向上を進めていく重要性が確実となりました。AICX協会は、業界動向を踏まえ、今後も勉強会やAIエージェント導入の支援を実施し、企業の活用を促進していく所存です。
アーカイブ動画の視聴方法
「AI Agent Day 2025」のアーカイブ動画については、AICX協会の公式サイトからレギュラー会員(無料)向けに期間限定で視聴が可能となっています。配信期間は2025年3月9日までで、必要な方はぜひご登録の上ご覧ください。
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AICX協会について
一般社団法人AICX協会は、AIエージェントを通じた革新的な顧客体験の最適化を目指し、教育プログラムや業界標準の策定、カンファレンスの開催等を行なっています。これからも、組織を越えた統合的なアプローチで、顧客一人ひとりに価値ある体験を提供できる社会の実現を目指してまいります。
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