新世代ラッパーSitissy luvitがRed Bullのバトルで栄冠を掴む

新世代ラッパーSitissy luvitが「Red Bull Roku Maru 2025」で優勝

2025年8月22日、東京・渋谷のSpotify O-EASTにて、レッドブル主催のフリースタイルラップバトル「Red Bull Roku Maru」が開催され、若手ラッパーのSitissy luvitが見事に優勝を果たしました。この大会は、2021年にスタートした「Red Bull 韻 DA HOUSE」を引き継ぎ、今年で3回目を迎えました。

大会のハイライト

「Red Bull Roku Maru」の形式は、60秒を1バースとして交互に戦うスタイルで、従来のラップバトルとは一線を画しています。この形式では、即興性やラップスキル、ステージング、音楽性の総合力が求められ、多くのヒップホップファンから支持を得ています。

今大会にはSitissy luvitを含む16人のラッパーが参加し、審査員として漢 a.k.a GAMI、SEEDA、KEN THE 390が登場。ホストMCには怨念JAPとACE、バトルDJはDJ YANATAKEとDJ TIGUが務めました。関係者や観客の期待を一身に背負ったSitissy luvitが優勝者として新たな歴史を刻みました。

熱戦の模様

大会では初戦から予想外の展開が続きました。特に、MAIllIがDOTAMAを打ち破るなど、波乱の試合が繰り広げられる中、2024年王者のMOL53が天涯孤独の民との一戦を制しました。これにより、バトルの激しさが増すことに。注目の一戦では、若手ながらも急成長を遂げたSitissy luvitがベテランのSIMON JAPを相手にしっかりとしたパフォーマンスを発揮し、気迫あふれるラップで観客を魅了しました。

決勝戦

決勝はSitissy luvitとクボタカイの対決となりました。Sitissy luvitは「バトルに出ているラッパーの音源がだせぇなんて大人たちには言わせねぇぞ」と自信に満ちたラップを披露。一方のクボタカイも「俺らのMCバトルはこんなもんじゃない」と熱いリリックを送ります。お互いにリスペクトを送り合いながらも、勝利を目指す激しい言葉の応酬が続きました。

ついに延長戦に突入し、Sitissy luvitが自らのリスクを背負った挑戦を語り、「涙なんて枯れたあとはやるだけだ」と力強く締めくくると、見事に優勝を獲得しました。

Sitissy luvitの声

優勝後、Sitissy luvitは「昔から出たかった大会で、機会に恵まれず苦労したが、この日を迎えられたことが嬉しい。今回は自分の集大成を出せたと思うし、次の『KING OF KINGS』ではレッドブルを代表して勝ちたい」と語りました。大会での経験を生かし、今後のさらなる活躍が期待されるSitissy luvit。彼のラップシーンへの影響力はますます大きくなることでしょう。

この大会で全てのラッパーが持てる力を60秒にぶつけ合いました。Sitissy luvitが語った「場数」や「積み重ね」といった言葉が、これからの日本のヒップホップシーンにおける重要なメッセージとなることでしょう。