新卒3年目以内のZ世代、約7割が「いずれ辞めたい」と回答

Z世代の継続・退職意向に関する調査結果

株式会社コーナーは、在籍する新卒1〜3年目のZ世代514名を対象に「継続・退職意向」に関する調査を実施しました。この調査の結果、68.1%という高い割合でZ世代の新卒者が「いずれ辞めたい」との意向を示しました。この傾向は、今後の企業にどのような影響を及ぼすでしょうか。

調査の概要と結果

調査は2025年8月29日から9月4日まで行われ、514名を対象に実施されました。その結果、41.6%が「1〜3年以内」に、26.5%が「時期未定だが辞めたい」と回答しました。退職を考えるZ世代の多くは、主に転職活動に伴う心理的・事務的負担や次のキャリアの不透明感が理由として挙げられています。

辞めたい理由

「今辞めない理由」としては、転職活動の負担やキャリア形成の不安が中心になっています。また、社会的な慣習や経済的な事情も影響しているようです。
前向きな残留理由としては、成長や学びたいという意向が17.1%、目標をやりきりたいという理由が10.9%程度であることが分かりました。

働きやすさとやりがい

退職志向層の不満は、やりがいに関する面に集中しています。「働きやすさはあるものの、やりがいがない」と感じる人が多く、実際にやりがい不足を感じている人は6割に達します。具体的には「働きやすいがやりがいがない」「どちらもない」と回答する人が60.0%を占め、やりがい不足が顕著です。

調査結果からも、直近3か月の残業時間が「月9時間未満」と回答した人が51.5%を占めており、労働時間の短さとやりがいの欠如が見受けられます。こうした労働環境がZ世代の離職意向にどのように繋がるのか、企業は真剣に考える必要があります。

解説: 今後の企業に求められるもの

コーナーの代表取締役、門馬貴裕氏は、調査結果を踏まえ、「辞めていないことが定着とは限らない」と警鐘を鳴らしています。企業は早期の兆候を把握し、やりがいや成長を実感できる環境を整える必要があります。このような人事制度が、Z世代の定着率向上に繋がるでしょう。

調査方法

今回の調査は、Webアンケート形式で行われ、対象は1996年以降に生まれたZ世代の新卒社員です。調査実施者は株式会社コーナーとマクロミルが共同で行いました。これらの結果は今後の人事施策の参考にされるでしょう。

詳しいレポートについては、こちらからダウンロードできます。企業の成長を支えるための人事施策をとることが求められます。