凡美社とコシダカデジタル、マーケティング事業での提携を発表
2023年、株式会社凡美社(大阪府羽曳野市)とコシダカホールディングスのIT機能子会社、株式会社コシダカデジタル(東京都渋谷区)は、マーケティング部門での事業提携を締結しました。両社の協力により、より効果的なプロモーション施策の提供を目指します。
提携の背景と目的
凡美社は、販売促進ツールや店舗什器の企画製造を中心とし、総合的なプロモーション支援事業を展開しています。一方、コシダカデジタルはデジタルエンターテインメントの開発を手掛けており、そのDX推進力は業界でも評価されてきました。今回の提携により、両社の強みを活かし、企業やブランドに対して、さらなる価値を提供することを目指しています。
提携の具体的な内容
1. マーケティングリサーチの強化
コシダカHDが展開する約660店舗、1万8000部屋のカラオケルーム「まねきねこ」を活用し、リアルな消費者調査を実施します。また、コシダカHDのスマートフォンアプリを利用したオンラインアンケートを通じて、数万人規模のデータ収集が可能です。このようなデータを基に、より精密なマーケティング施策の立案を行います。
2. プロモーションの精密化
新たに始まるBtoBマーケティングサービス「ねこの手」をプラットフォームに、詳細な消費者インサイトを収集、凡美社の販促ノウハウと組み合わせることで、ターゲット市場に向けた最適化されたプロモーションを実現します。
3. ブランドストーリーの展開
商品の特徴や魅力を引き立てるストーリーを、調査結果に基づいて設計・制作し、カラオケまねきねこを通じて若年層へのアプローチを強化します。新しい広告手法が開発され、消費者との接点が増えることで、ブランドの訴求力も向上します。
提携によるメリットと市場への影響
この提携により、両社は総合的なプロモーション力の向上を図ります。実際、日本マーケティング・リサーチ協会のデータによれば、2022年度の国内市場調査業界の市場規模は2590億円であり、成長市場への革新的なアプローチが期待されています。特に、豊富な顧客基盤を持つ「ねこの手」を活用することで、30代以下の若者層への詳細なインサイトを迅速に取得できるため、非常に有利な状況です。
また、新しいエンターテインメントコンテンツや参加型イベントを通じて、ブランドとの強い結びつきを築くことで、消費者のブランドロイヤリティを高める効果もあります。
経営陣の期待
凡美社の山本裕CEOは、今回の提携を通じて「私たちは単なるツール提供者ではなく、クライアントのビジネス成功を共に創り上げるパートナーとなることを目指しています」とコメントしています。この協力により、クライアントの製品が市場でより輝くための総合的なプロモーション支援が実現します。今後も両社は、デジタル技術を融合させた新しいプロモーション手法を提供し続けるとしています。
双方が持つビジョンとノウハウを結集し、クライアントのニーズにお応えすることが期待されています。
会社概要
代表取締役社長:腰髙 理志
所在地:東京都渋谷区道玄坂2丁目25番12号
事業内容:新規事業の開発、デジタルを用いた業務改革
HP
代表取締役社長:山本裕
所在地:大阪府羽曳野市恵我之荘3丁目1番1号
設立:1954年
資本金:5千万円
事業内容:販促プロモーション調査・企画・立案
HP
この提携がマーケティング業界に新たな旋風を巻き起こすことを期待しています。