ダイエット成功のための新しい視点
ダイエットを意識する時、ほとんどの人が真っ先に考えるのは「体重」を減らすことではないでしょうか。しかし、実際に「健康」のためのダイエットを考えると、体重だけを気にするのは少し危険です。最近の調査により、私たちは「内臓脂肪」や「腹囲」を測ることの重要性を再確認する必要があることが明らかになりました。
ダイエット目的の多様性
ダイエットに取り組む理由はさまざまです。ある人は見た目を整えたくて、またある人は健康のために行動します。大正製薬が3,113人を対象に行った調査によれば、69%がダイエットを経験しており、その目的は「健康のため」が最も多いという結果が出ています。このことからも、ダイエットの目的は単なる体重の減少に留まらないことがわかります。
多くの人が体重を重視
多くのダイエット経験者は、体重を最も重視する傾向にあります。調査によると、76.5%の人が体重を意識しており、家庭でも簡単に測定できるため身近な指標として捉えられているようです。しかし、本当に体重だけで健康を判断することができるのでしょうか?
日本肥満学会によると、肥満の定義には「脂肪の過剰蓄積」があり、BMI値が25以上であることが求められます。これは体重だけではない、脂肪の状態にも着目すべきだということを意味しています。
内臓脂肪に注目しよう
健康を害するリスクを考えると、内臓脂肪の量が重要な指標となります。内臓脂肪は、体内の器官の周りに蓄積される脂肪で、不健康な生活習慣の影響で増加することが知られています。内臓脂肪が過剰になると、高血糖や高血圧など、さまざまな健康リスクが高まります。したがって、内臓脂肪を減少させることが健康維持の鍵となります。
腹囲測定が指標に
では、内臓脂肪をチェックするためにはどうすれば良いのでしょうか?そこで役立つのが「腹囲」の測定です。腹囲はおへその高さで測ったウエストのサイズで、内臓脂肪の量を反映する指標として広く認知されています。男性では85cm、女性では90cmを超えると、内臓脂肪面積が100cm²以上とされ、健康リスクが高まります。これはメタボリックシンドロームの診断基準にもなっています。
腹囲測定の重要性
自己判断では内臓脂肪を確認することは難しいため、定期的な腹囲測定が非常に重要です。同じ人物が異なる時期に測った腹部CTスキャンのデータと腹囲の数値を比較すると、腹囲が増えるに従って内臓脂肪も増加していることが分かります。これからダイエットを始める際は、体重だけでなく、腹囲も意識して測定する習慣を付けることをお勧めします。
健康的なダイエットを実現
ダイエットを行う際、つい体重ばかりに注目が集まるものですが、内臓脂肪と腹囲のチェックは健康を考える上で非常に重要です。最初は週に1回、腹囲を測ってみることからスタートしてみてはいかがでしょうか?健康的なダイエットを通じて、より良い生活を手に入れるための一歩を踏み出しましょう。
調査に関する概要
調査主体:大正製薬株式会社
調査方法:インターネット調査(株式会社ジャストシステム Fastaskを利用)
調査期間:2024年12月24日~2024年12月27日
対象:20歳以上男女有効回答数:3,113人
参考資料