職場内の信頼関係が社員のストレスに与える影響
はじめに
株式会社ドクタートラストのストレスチェック研究所が行った調査によると、2024年度のストレスチェック受検者のうち、約7人に1人が職場内に信頼できる人が「いない」と回答していることがわかりました。信頼関係の有無が社員のストレスや仕事への熱意に大きく影響することが示されています。これについて詳しく見ていきましょう。
調査の背景と目的
ストレスチェック制度は、労働者のメンタルヘルスを守るため2015年から義務化されています。ドクタートラストでは、全国の官公庁や企業などにストレスチェックサービスを提供し、受検者数は323万人を超えました。今回の調査は、信頼できる仲間が職場にいるかどうかがもたらす影響を探求するものです。
調査結果の概要
1. 信頼できる人がいない社員は全体の14.7%
調査に参加した168,940人の中で、信頼・尊敬できる人が「ひとりもいない」と見なしているのは約14.7%です。これは職場の人間関係がストレスに与える影響の大きさを示す重要なデータです。
2. 信頼関係が仕事への熱意に影響
信頼できる人が「いる」と答えたグループと「いない」と答えたグループでは、高ストレス者率に最大13ポイントの差が見られました。特に仕事への熱意やワーク・エンゲイジメントに関わる設問では、20ポイント以上の差がありました。これは、信頼関係が職場での前向きな姿勢に影響を与えていることを示唆しています。
3. 離職リスクとの関係
厚生労働省の調査でも、人間関係の悪化が前職を辞める理由の一つとして挙げられています。信頼関係の欠如は、ストレスに直結し、結果的には社員の離職につながる危険性を秘めています。
理想の職場環境のために
信頼を構築するためには、職場において積極的に意見を交換する雰囲気が必要です。度々のチームミーティングや1対1の面談を設けることで、自然なコミュニケーションが生まれます。こうした小さな信頼の積み重ねが、社員が安心して働ける環境を作ります。
まとめ
本調査からは、職場内に信頼できる人が「いない」という状況がストレスや働きがいに大きな影響を与えることが明らかになりました。職場での信頼関係の構築は、労働者が安心して働くための基盤であり、企業が目指すべき環境の一つです。信頼できる人間関係が多くのストレスを軽減させ、仕事の熱意を高めることができるのです。今後も、企業はこの重要性を理解し、職場環境の改善に取り組む必要があります。