Raspberry PiのCompute Module 5の登場
このたび、マウザー・エレクトロニクスがRaspberry Piの最新製品であるCompute Module 5の取り扱いを開始しました。Compute Module 5はシステム・オン・モジュール(SoM)であり、特に産業用途を意識して設計されています。従来のモデルとの互換性を保持しつつも、性能が大幅に向上しており、AIやマシンビジョン、スマートホーム機器、さらにはヘルスケアモニタリングなど、様々な組み込みアプリケーションに適した設計がなされています。
次世代の技術を支えるCompute Module 5は、BCM2712クアッドコアCortex®-A76 64ビットシステム・オン・チップ(SoC)を搭載しており、高速で効率的な処理が可能です。また、VideoCore VII GPUを内蔵し、OpenGL ES 3.1およびVulkan 1.3に対応しています。特にデュアル4K出力のHDMIに対応しているため、高解像度の映像出力が必要とされる用途にも最適です。
さらに、Compute Module 5では、オプションでデュアルバンドWi-FiやBluetooth® 5.0機能が選べるため、無線通信の幅が広がります。USB 3.0ポートを二つ搭載しており、同時に5Gbpsのデータ転送が可能です。これに加え、4レーンMIPIインターフェースが二つ搭載されており、ディスプレイやカメラとの接続も簡単に行えます。
Compute Module 5はストレージオプションの選択肢も豊富です。容量は0GBから64GBまでのeMMCストレージが用意されており、DRAMは2GBから16GBまでのバリエーションがあります。これにより、様々なニーズに応じた性能を実現しています。また、IEEE 1588に対応したGigabit Ethernet PHYも搭載しており、高速なネット接続が求められる場面でも頼りにできます。
評価キットも同時に販売されており、そのキットにはCompute Module 5、その動作に必要なIOボード、さらに金属製ケースやアンテナキットも付属しています。このキットを使うことで、ユーザーはすぐにでもCompute Module 5の性能を体感することが可能です。
マウザーの信頼性
マウザーは、世界中の電子部品の正規代理店として、最新の半導体や電子部品の取り扱いを行っています。業界のリーダーとして、提携メーカーからの100%認定済みの純正品を迅速に提供しており、信頼性の高いサービスを提供しています。エンジニア向けには、テクニカルリソースセンターや製品データシート、設計情報など、多くの情報を提供しており、設計開発の効率化にも寄与しています。
最新の製品や技術に関する情報は、マウザーの無料eニュースレターを通じても配信されており、カスタマイズされた情報を受け取ることが可能です。新製品の情報はもちろん、新たな技術トレンドについても事前に把握することができるため、エンジニアにとって非常に有益です。
Raspberry Piについて
Raspberry Pi Ltdは、コンピューティングをより身近にすることを目的とした企業です。低価格、高性能、コンパクト設計の製品は、家庭利用から産業用途、教育まで広範囲で利用されており、特に2012年の登場以来、急成長を遂げています。今日、Raspberry Piは多くの選択肢を用意し、電子工学を学びたい人々や製品開発に取り組む企業にとって、頼もしいパートナーとなっています。
マウザーによるRaspberry Pi Compute Module 5の詳しい情報は、
こちらで確認できます。評価キットに関する詳細は、
こちらをご覧ください。