六甲高山植物園では、冬季特別開園として訪れる人々に美しい早春の花、特にバイカオウレンの群落を楽しむ機会を提供します。このバイカオウレンは日本有数の面積で植栽されており、約50平方メートルの広さで咲き誇る様子は、厳しい冬の寒さの中でも春の訪れを感じさせてくれます。バイカオウレンは、高さ約4〜15cmの多年草で、梅に似た美しい花と五角形の常緑の葉が特徴的です。この愛らしい花は、植物学者の牧野富太郎博士が生涯を通じて愛したもので、彼が幼少時代に見た金峰神社の思い出を確かに伝えています。
特別開園は2025年2月22日(土)から3月9日(日)までの土日祝日で、入園時間は10:00から16:00まで(入園受付は15:30まで)。なお、荒天の場合は休園となります。訪れる人々は特別料金で入園することができ、大人800円、小人400円で楽しめます。この期間中、園内で開催される花のガイドツアーも魅力の一つです。早春の花々を巡るこのガイドツアーは、10:30と13:00の二回行われます。特に3月8日(土)には沖和行先生による特別な園内ガイドも行われ、参加者にとって素晴らしい体験となることでしょう。
さらに、バイカオウレンの特別開園では記念の特典も用意されています。2月22日(土)に先着100名様にマイヅルソウの苗をプレゼント、また入園回数券(8回券)を特別価格で販売(3,920円が3,200円に割引)するほか、六甲高山植物園オリジナルカレンダーもプレゼントされます。この特別な体験を通して、訪れた人々は冬の寒さを忘れさせる春の温もりを感じることでしょう。
さらに六甲山では、自然とアートが融合する「神戸六甲ミーツ・アート2024 beyond」が開催されており、参加アーティストの作品を楽しむこともできます。このイベントは2024年11月24日まで開催され、多彩な作品が展示されています。また、冬季限定で「ひかりの森~夜の芸術散歩~」も追加開催され、夜間の光のアート作品が幻想的に展示される予定です。六甲山は、冬の厳しさの中にもこのような美しいイベントで訪れた人々を魅了し、春の気配を感じることができる貴重な場所です。
この冬、ぜひ六甲高山植物園に足を運んで、特別開園の素晴らしいバイカオウレンの花々と、アートイベントを楽しんでみてはいかがでしょうか。心温まる美しい瞬間がここに待っています。