企業広報の役割
2026-03-16 13:39:46

企業広報の新たな役割と経営戦略とのギャップを探る調査結果

企業広報の新たな役割と戦略的関与の重要性



最近、日本広報学会による調査が発表され、上場企業の経営者20人を対象にしたインタビューの結果が注目されています。この調査は、広報の役割が経営機能として認識されている一方で、企業運営においては多くのギャップが存在することを浮き彫りにしました。

調査の背景



日本広報学会は、創設30周年を記念して広報に関する研究プロジェクトを進めています。本研究は、2023年に発表された広報の定義に基づき、企業がどのように広報機能を理解し、運用しているかを探るものです。2024年にはさらに上場企業経営者207人へのアンケートが実施され、95.2%が広報を経営機能と捉えていることが示されました。しかし、期待と実際の実務には約30ポイントのギャップが存在することが明らかになりました。

ギャップの分析



インタビュー調査を通じて、経営者の広報に対する期待と現実の間にあるギャップは、以下の4つの領域に整理されました。

1. 戦略面のギャップ:多くの経営者は広報が経営戦略に十分に関与できていないと感じています。広報が戦略策定や意思決定の段階で関与すべきだという期待がある一方で、実際はそれが十分に実現されていないのです。

2. 組織面のギャップ:広報部門の役割や権限が企業内で明確に定義されていないケースが多く、組織設計も不十分な場合があります。これにより、広報がその重要性を十分に発揮できない状況が生まれています。

3. 活動面のギャップ:広報活動がメディア露出に偏重して理解されているため、実務における期待と現実の間にズレが生じています。この結果、広報スタッフはその力を適切に活かせていないのが現状です。

4. 評価面のギャップ:広報の成果を評価する基準が経営側と実務側で異なるため、成果が適切に捉えられないことが課題です。どのように広報活動を評価し、どの指標を用いるのかについての共通理解が必要です。

経営者からの声



インタビューでは、広報の役割がメディア対応やパブリシティに限られることへの懸念や、より戦略的な関与を求める声が上がりました。他方で、広報の位置づけには企業ごとにバラつきが見えることも確認でき、経営への統合方法には段階差が存在する可能性も示唆されています。

今後の展望



今回の調査結果は、企業広報の役割を従来の情報発信にとどまらず、経営全体の中でどう位置づけていくかを考える基礎資料となることを目指しています。広報機能は、企業経営においてますます重要な役割を果たすと見込まれ、その位置づけの再評価が求められています。

なお、今回の研究結果は2026年3月17日に開催される公開シンポジウムで発表される予定です。これからも日本広報学会は、日本企業における広報の位置づけと機能の進化を追及し、実務と理論の連携強化に努めていくことでしょう。


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日本広報学会
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