保育現場を支えるルクミーの保育AI
少子化が進行する日本の保育現場では、業務負荷の軽減と質の向上が求められています。特に、デジタル技術の導入は今や不可欠な選択肢となっており、その先頭を走るのがユニファ株式会社の提供する保育AI「たよれるくん」です。最近発表されたデータによると、「たよれるくん」は連絡帳機能を中心に、ルクミーICTを利用する施設の約40%に導入され、業務の効率化と質の向上に貢献しています。
厚生労働省のデータと現行保育政策
2025年に発表された厚生労働省のデータによれば、日本の出生数は2024年に初めて70万人を下回り、合計特殊出生率も前年から低下しています。この厳しい少子化の現状を受けて、保育政策も大きく転換を図っています。新たな方針としては、「量」から「質」への転換が掲げられ、地域ニーズへの対応や業務改善に焦点が当てられています。
現在、保育現場における業務改善は特に重要視されており、デジタル技術の導入はその実現に向けた強力な柱となっています。ユニファはこの流れを先取りし、保育AI「たよれるくん」の提供を通じて、保育者の負担軽減と業務の効率化を推進しています。実際、一般企業におけるAI活用率が約17%程度であるのに対し、ルクミーの利用施設の約40%がAIを活用しているという結果が示すように、特に業務改善効果は顕著です。
たよれるくんの機能と効果
「たよれるくん」は、具体的には連絡帳やおたより、帳票管理など、保育における文書作成業務を効率化するツールです。このAIが特に強力な機能を持つのは多言語翻訳機能で、外国籍の園児にも配慮した情報共有が可能になります。これにより、保育者は事務作業から解放されるだけでなく、より多様な園児に対して対応が行いやすくなります。
また、誤字脱字のチェックや、週のまとめ情報を自動生成する機能も備わっています。これにより、保育者は業務にかける時間を大幅に削減し、こどもたちとの時間をより多く確保できるようになります。
さらに、「たよれるくん」はWeb管理画面とモバイルアプリの両方で利用できるため、保育者の利用シーンに応じた柔軟な活用が可能です。これにより、保育現場でのAI活用はさらに進むことでしょう。
未来の保育AIとユニファの取り組み
ユニファは、今後も保育AIの機能を拡充し、保育者が本来注力すべき「質の高い保育」を提供する時間を確保するための支援を続けていきます。2024年10月には、生成AI技術を活用した実証実験をも予定しており、より多くの施設での活用が期待されています。この実証実験は、こども家庭庁の推進により行われ、岩手県、神奈川県、東京都の保育施設で開始されます。これにより、特に公私を問わず、保育AIの有用性がさらに確認されることでしょう。
ユニファの「保育AI™」サービスは、保育者の日常業務をサポートし、保育の質を向上させることが目的です。保育者が本来持つ温かさや思いはAIによって決して薄れることはありません。むしろ、AIがサポートしてくれることで、より多くの時間が生まれ、こどもたちとの対話や関わりが豊かになると期待されています。
ユニファの企業理念と今後の展望
ユニファは、保育・育児に関する社会課題解決を目指すスタートアップ企業であり、「家族の幸せを生み出す あたらしい社会インフラを世界中で創り出す」を理念に掲げています。この目的を果たすために、最新のテクノロジーを駆使した保育総合ICTサービス「ルクミー」を開発しています。今後も独自の発想と技術を駆使し、より良い保育環境作りを推進していくことで、すべてのこどもたちが安心して育つ社会の実現に向けて邁進していきます。