パーソルの新技術
2025-08-07 10:23:45

パーソルグループ、脱プラスチックを目指す新技術を開発中

パーソルグループの挑戦



近年、環境保護が世界根本的な課題となっており、その一端としてプラスチックごみの問題が浮上しています。特に海洋プラスチック汚染は深刻で、国連環境計画(UNEP)はこれに対する法的枠組みを各国に求めています。このような中、日本政府も「プラスチック資源循環戦略」を策定し、2030年までにプラスチックの使用を25%削減し、容器包装をリユースまたはリサイクルする目標を掲げています。

この流れに乗り、パーソルグループのテクノロジーソリューション事業を手掛けるパーソルクロステクノロジーが脱プラスチック化に向けた新たな技術開発を進めています。現在多くの企業で利用されている発泡スチロールの緩衝材を、段ボールや紙に置き換える技術として注目されています。

シミュレーション技術の確立



従来、発泡スチロールから紙へと緩衝材を変える際、強度評価や耐久性テストが必要不可欠です。従来の方法では試作品を製作し、トライ&エラーを繰り返すしかありませんでしたが、パーソルクロステクノロジーではCAE(コンピュータ支援工学)技術を用いて、シミュレーションによる設計開発を試みています。この方法では、紙という素材の異方性や非線形特性を忠実に再現する必要があります。

複雑な計算への挑戦



紙の緩衝材は方向によって強度特性が異なり、シミュレーションの際にはその特性を考慮した複雑な計算が求められます。実際には、緩衝材の開発には落下試験や圧縮試験、振動試験などの各種試験が不可欠で、それぞれが内容物にも影響を与えるため、従来の開発手法では工数やコストが膨大です。そこで、パーソルはシミュレーションを活用することで従来の開発工数を約半分に削減し、迅速で低コストな開発を実現することを目指しています。

活用される技術



パーソルクロステクノロジーでは、特に段ボールの物性を解析する技術に注力しています。異方性を考慮した解析を行うと、実際の試験結果とシミュレーション結果との一致が確認され、CAE解析が有効であることが示されました。これにより、段ボールの落下試験や衝撃解析を駆使し、より精度の高い緩衝材の開発が可能になります。

今後の展望



パーソルクロステクノロジーは、今後もこの技術の精度向上を図り、社会実装を進めていく考えです。脱プラスチックの施策に則って、様々な業界の企業との連携を強化し、実際の課題解決に寄与することを目指しています。環境問題への回答を出すため、技術者たちの挑戦は続いています。興味を持たれた企業は、共に挑むことができる機会を大いに期待されるのではないでしょうか。

企業情報



パーソルクロステクノロジー株式会社は、多岐にわたるものづくりの領域で、専門的な技術者による技術支援を提供しています。このように、脱プラスチックに向けた取り組みは、私たちの社会の未来に向けた重要な一歩です。環境問題解決を目指す、その先にある明るい未来に向けて歩み続ける企業の姿勢には期待が寄せられています。


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会社情報

会社名
パーソルクロステクノロジー株式会社
住所
東京都新宿区西新宿2-1-1新宿三井ビルディング51F
電話番号
03-6370-6840

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