立命館大学とイノアックによる新たな睡眠研究
最近、立命館大学と株式会社イノアックコーポレーションが共同で進めている研究が注目を集めています。このプロジェクトは、睡眠中の疲労回復のメカニズムを「代謝」という視点から解明しようとするものです。特に、イノアックが製造する「ファセット®(FACET)マットレス」に施された独自の六角スリット加工が、どのように身体の代謝に影響を与え、疲労回復を促進するかを探求しています。
研究背景
日本における睡眠時間が短いことは広く知られており、睡眠の質が人々の健康や生活に与える影響についての関心が高まっています。しかし、従来の睡眠研究は、脳波や眼球運動を測定する従来的な手法に頼りきりで、疲労回復の具体的な評価方法が確立されていません。この点に着目したのが、立命館大学の岡田志麻教授です。彼女の研究グループは、呼気中の酸素と二酸化炭素の濃度を測定することで、睡眠時の代謝を評価する新たな手法に挑戦しています。
新手法による測定
本研究では、睡眠中の代謝を計測するための専用装置を用いて、被験者に「FACET条件」と「無加工条件」の二つの条件下で終夜睡眠をとらせました。測定はポリグラフ(PSG)をもとに行われ、睡眠の深度や寝返りの頻度を解析しました。
研究結果
1. 睡眠と代謝の関係
第1の結果として、FACET条件では身体の動きが少なく、代謝上昇が抑えられていることが明らかになりました。これは、深い睡眠の状態で身体の最低限の筋活動で姿勢を維持できていることを示しています。一般的には、筋活動量が多ければ代謝も高まりますが、FACETマットレスによってこれが抑制され、より質の高い休息が可能になっています。
2. 寝返りの効果
第2の結果として、FACET条件において、寝返りを打つ際の代謝が少ないことが確認されました。睡眠が浅いN2段階でも、寝返りをスムーズに行いながら代謝の上昇を抑制できていると考えられます。これにより、FACETマットレスが質の高い睡眠をサポートしているという結論に至りました。
研究の意義
この研究は、世界睡眠学会「World Sleep 2025」にて発表され、今後の睡眠評価の基準として新たな可能性を開くものです。睡眠中の代謝に基づいた疲労の回復量を客観的に評価することができるため、今後の研究にも大きな影響を与えることでしょう。
カラーフォームの紹介
ファセットマットレスはイノアックのカラーフォームブランドに属し、1959年の設立以来、品質と技術の向上を追求してきました。カラーフォームは幅広い製品展開とともに、消費者のニーズに応じたマットレスの開発を行っています。
まとめ
立命館大学とイノアックの共同研究は、睡眠の質を向上させる新たな指針となることでしょう。今後もさらに研究が進むことで、私たちの睡眠に関する理解が深まることを期待しています。