ウインドリバーの自動運転技術
2019-02-22 12:00:48

ウインドリバーが発表した自動運転ソフトウェアの最前線

ウインドリバーが挑む自動運転の未来



2019年2月22日、ウインドリバー株式会社は、自動運転およびコネクテッドカー向けに、次世代ソフトウェアフレームワークの発表を行いました。この発表は、自動車業界における安全性やセキュリティの向上を目指すものであり、今後の運転体験に大きく寄与することが期待されています。

自動運転技術の進化



自動運転車は、周囲の状況を迅速に感知し、情報をリアルタイムで処理する強力な計算能力を必要とします。このため、ウインドリバーは、Wind River Chassis(チャンシス)という製品群を強化しました。また、データ処理の迅速化と信頼性を確保するために、超低遅延のWind River Titanium Cloud仮想化ソフトウェアを統合しました。これにより、自動車とクラウドの両方で、必要な演算を効率的に行える環境が整います。

ウインドリバーのオートモーティブ担当バイスプレジデントであるマーカス・マキャモンは、「自動運転業界は商用展開の段階に移行している」とし、量産化に向けた取組みの重要性を強調しました。技術も従来の機能性を満たすだけでは不十分で、ビジネスの要求にも応える必要があります。ChassisとTitanium Cloudを統合することで、これまで以上に強力な自動車用ソフトウェアシステムを実現しました。

自動車システムの複雑化への対策



現代の自動車システムはますます複雑化しており、従来のアプローチでは量産コストの上昇が懸念されています。ウインドリバーは、計算負荷を車両からクラウドにシフトすることで、コスト構造を革新し、多様なデータを低遅延かつ信頼性高く処理する仕組みを構築しました。

マキャモンは、「自動運転を量産化するためには、クラウドと車内両方の柔軟性が不可欠」と述べました。エッジクラウドコンピューティングを駆使すれば、必要な時に柔軟に複雑な演算を実行できるインフラのが確保できるのです。

Chassis製品群の特色



Wind River Chassisは、自動車のソフトウェアシステムを簡素化し、IoTデバイスへの接続を支援するために設計されています。この製品群には、リアルタイム・オペレーティング・システムの「VxWorks®」や商用Linuxの「Wind River Linux」が含まれており、従来型のソフトウェアシステムと比べて迅速な導入や高い品質を実現します。また、Adaptive AUTOSAR向けのWind River Driveなども含まれ、多様なニーズに応えていきます。

安全性への取り組み



ウインドリバーは、セーフティクリティカルなアプリケーション開発を可能にする技術を提供する一方、VxWorks®はISO 26262 ASIL-D認証を取得しているため、自動車向けソフトウェアの安全性を保証しています。これにより、自動運転システムの信頼性が一層高まることとなるでしょう。

未来の自動車産業を支える技術



ウインドリバーは、IoT向けソフトウェアのリーディングカンパニーとして、高度な安全性、セキュリティ、パフォーマンスを兼ね備えた製品を提供しています。自動運転技術の進化は、今後も私たちのモビリティに革命をもたらすと予測されます。

詳細な情報は、ウインドリバーの公式ウェブサイトでご覧いただけます。自動運転⾞業界の最前線に立つウインドリバーの技術革新が、どのように進化していくのか、引き続き目が離せません。

会社情報

会社名
ウインドリバー株式会社
住所
渋谷区広尾1-1-39恵比寿プライムスクエアタワー
電話番号
03-5778-6001

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