東京建物が米国市場に本格進出
東京建物株式会社は、米国ロサンゼルスに現地法人「Tokyo Tatemono US Ltd.」を設立し、営業を開始しました。これは、同社が米国市場における事業展開の加速を図るための重要なステップです。2023年に参画した「Herndon PJ」を皮切りに、同社は全米各地での賃貸住宅開発事業に取り組んでいます。さらに、2025年5月には初の米国物流施設開発事業「Silver Spring PJ」にも参画予定です。
米国の不動産市場の魅力
米国は、業界の中で最も透明性が高く、魅力ある不動産市場の一つとされています。長期的には高い人口増加率と経済成長が見込まれており、その結果、住宅需要が高まるとともに、EC市場の拡大にともなう物流施設のニーズも大きくなっています。これらの要因は、東京建物の米国進出を後押しする要素として機能しています。
東京建物の将来のビジョン
東京建物は、2025年から2027年度にかけての中期経営計画において、米国市場での事業展開を中長期的な利益成長のドライバーとして位置付けることを明言しています。このデータに基づき、同社は年間200億円以上の投資案件を獲得する目標を掲げており、事業規模の拡大を具体的に進めています。実際に、現在同社は8つのプロジェクトを手掛けています。
現地法人「Tokyo Tatemono US Ltd.」の概要
- - 名称: Tokyo Tatemono US Ltd.
- - 所在地: カリフォルニア州エルセグンド市、360 N.Pacific Coast Highway Suite2000
- - 代表者: 長久保 龍伸(Ryushin Nagakubo)
- - 営業開始日: 2025年6月2日(法人設立日: 2023年10月5日)
- - 事業内容: 米国における不動産開発事業への投資など
開発プロジェクト一覧
現在進行中のプロジェクトの中には以下のものがあります:
1.
Silver Spring PJ(ペンシルベニア州メカニクスバーグ)
- 用途: 物流倉庫
- 戸数/面積: 3棟合計187,122㎡
- 竣工予定: 2026年4月より順次
2.
Vista Highlands PJ(コロラド州ブルームフィールド)
- 用途: 賃貸住宅
- 戸数: 297戸
- 竣工予定: 2026年9月
3.
Pena Station PJ(コロラド州デンバー)
- 用途: 賃貸住宅
- 戸数: 578戸
- 竣工予定: 2027年1月
4.
San Jose PJ(カリフォルニア州サンノゼ)
- 用途: 賃貸住宅
- 戸数: 345戸
- 竣工予定: 2027年6月
5.
Hillsborough PJ(ノースカロライナ州ラリー)
- 用途: 賃貸住宅
- 戸数: 267戸
- 竣工予定: 2027年7月
6.
Herndon PJ(バージニア州ハーンドン)
- 用途: 賃貸住宅
- 戸数: 399戸
- 竣工予定: 2027年9月
7.
Fremont PJ(カリフォルニア州フリーモント)
- 用途: 賃貸住宅
- 戸数: 336戸
- 竣工予定: 2027年11月
8.
San Diego PJ(カリフォルニア州サンディエゴ)
- 用途: 賃貸住宅
- 戸数: 310戸
- 竣工予定: 2028年6月
まとめ
東京建物は、米国という新しい市場に企業の成長戦略を展開するべく積極的な取り組みを進めています。この計画が成功すれば、同社は国内外での事業展開を加速し、更なる成長が期待されます。今後の動きから目が離せません。