プラスチック資源化
2021-12-24 12:52:49
プラスチックの資源化と持続可能な社会への道筋
プラスチックの資源化と持続可能な社会への道筋
最近、プラスチックごみのリサイクルについての関心が高まる中、エルコムが取り組む新しいプロジェクトが注目されています。このプロジェクトは、海に漂着するプラスチックごみの約80%を占める沿岸ごみと、企業から発生する産業プラスチックをクリーンエネルギーとして有効活用し、環境負荷を軽減するものです。特に、日本の廃プラスチックの約半分が企業由来であるため、上流での対策が重要視されています。
このプロジェクトの特徴は、プラスチックをエネルギー源とすることで、地域の補助熱源に利用できることです。マイクロプラスチックの抑制だけでなく、地域の環境保全や産業振興を図ることを目指しています。また、地域固有の付加価値を創出し、プラスチック循環社会の構築を目指す点でも注目されています。
ジャパンSDGsアワード特別賞の意義
この取り組みは、ジャパンSDGsアワードの特別賞を受賞しました。このアワードは、持続可能な開発目標(SDGs)の実現に寄与する企業や団体の活動を表彰するもので、日本のSDGs推進本部が主催しています。受賞式は2021年に行われ、経済界やNGO、国際機関など多様な関係者による選考委員会の評議を経て決定されました。エルコムは、これを機に更なる貢献を目指すとしています。
地産地消のプラスチックエネルギーモデル
エルコムの新しい技術「e-PEPシステム」は、地域のプラスチックごみをエネルギー源として利用する仕組みを提供します。このシステムは、複合素材や汚れのためにリサイクルが難しかったプラスチックを効率的にエネルギー化できるため、地域のエネルギー自給を促進します。
特に、運搬が不要なため、環境への負荷を最小限に抑えられます。その結果、化石燃料の削減に貢献し、年間で290トンのCO2削減が見込まれています。例えば、対馬市では漂着ごみがエネルギーとして利用されており、札幌市のスーパーマーケットでも回収した食品トレーが効率的に役立てられています。
今後の展望と地域活性化
エルコムは、今後もこのプラスチックの有効活用モデルを更に拡大し、地域のエネルギー確保を目指しています。体験型エコツーリズムの導入や、地域住民に対するプラスチックごみへの意識向上を図ることで、持続的な地域活性化を目指します。また、このサプライチェーン全体において新たなプラスチック循環モデルの導入検討も進められています。
さらに、エルコムは「Future for Earth」を企業ビジョンとして掲げ、地球環境や社会のニーズに応じたソリューション開発に日々取り組んでいます。持続可能な社会を築くために、技術力と独自の発想で新たな道を切り開く姿勢が、高く評価される所以です。
プラスチック問題は我々の世代にとって重要な課題であり、企業の取り組みや技術革新が、持続可能な未来を生み出す鍵となります。エルコムの挑戦は、多くの地域にとっての啓発にもつながることでしょう。
会社情報
- 会社名
-
株式会社エルコム
- 住所
- 札幌市北区北10条西1丁目10番地1 MCビル 4F
- 電話番号
-
011-727-7003