千葉県東葛エリアで新たに始まったキャリア支援プロジェクト
千葉県東葛エリアを中心に、NPO法人キャリアbaseによる新しいキャリア支援事業が始まりました。この取り組みは、公益財団法人ちばのWA地域づくり基金の支援を受けて、2024年5月から3年間にわたって実施されます。主なテーマは「寄ってたかってキャリア教育」であり、特に通信制高校での就労支援に焦点を当てています。通信制高校に通う生徒たちは様々な理由で学校生活を満喫できず、進路が未決定のまま卒業するケースが増加しています。この事業は、そんな生徒たちに必要な支援を提供するために設計されています。
進学後の現状と課題
3割以上の生徒が進路未決定で卒業
通信制高校の卒業生の中で、23,000人以上が進路未決定の状態で卒業しています。これにより、社会的孤立を引き起こす恐れもあります。背景には家庭環境や対人関係の問題が多く、就職活動ではさまざまな壁に直面します。実際に、就職を希望する生徒が企業から報われない傾向があり、コミュニケーション能力や「明るさ」といった評価基準で避けられることが少なくありません。
カリキュラムの一環としての居場所づくり
プロジェクトでは、通信制高校と連携し、学校に通うことが難しい生徒たちのために居場所を確保し、キャリア教育を行うことが重視されています。具体的には、キャリア支援に関わる多様な大人たちとの交流を通じて、実社会での経験を積む機会を提供します。これにより、生徒たちは自分自身の進路について考える力を養うことが期待されています。
自己肯定感を育む重要性
「自己肯定感」の育成は、キャリア教育の中で非常に重要な要素です。キャリアレンジにおける社会的都合や居住エリアの偏りから、仲間や友人との関係が希薄になる場合が多く、様々な理由で進路に不安を抱える生徒たちが多いことでしょう。したがって、生徒自身が「自分にはできる」という感覚を持つためのプログラムが必要となります。
ボランティア活動とクラウドファンディング
また、キャリアbaseではニーズに応じて活動を拡大するため、ボランティアを募集しています。学生たちへのキャリア教育だけでなく、マーケティングや広報活動に参加したいとも考えている方々も歓迎です。活動参加を通じて、学校現場や居場所での施策に貢献できることが魅力の一つです。また、目標金額1,000万円を掲げてクラウドファンディングも行っており、活動の幅を拡げるための支援を呼びかけています。
最後に
「寄ってたかってキャリア教育」の実現は、千葉県内の通信制高校生徒たちの未来をより良くする大事なステップです。一人でも多くの大人が生徒たちに寄り添うことで、彼らの社会的孤立を防ぎ、未来への道を切り開いていく意義を一緒に見つけ出していきましょう。