出雲の神楽面に触れる特別な体験!手業のひとときが始まる
出雲大社から車でわずか20分の距離にある
界 出雲(島根県・出雲ひのみさき温泉)が、2025年3月15日より「手業のひととき」と題した新たな文化体験をスタートさせます。これは、石見神楽という地域の伝統芸能の特徴を生かし、神楽面の絵付けを実際に体験できる機会です。
日本遺産「石見神楽」の守り人と学ぶ
「石見神楽」は日本遺産に認定されているもので、この地に古くから根付いてきた神楽文化です。この体験では、
柿田勝郎面工房の2代目である
柿田兼志氏から、神楽面の絵付けの手ほどきを受けます。これはただのアート体験ではなく、職人との対話を通じて出雲神話や神楽文化の奥深さを学ぶ貴重な機会となります。
手業のひとときとは
「手業のひととき」は、地域文化を受け継ぐ職人や作家と出会い、その技を直接体感できるという、温泉旅館「界」の独自のサービスです。これまでに18の施設で23の体験が行われ、1600名以上の参加者が全国でその経験を楽しんできました。これは単なる宿泊ではなく、地域の文化への理解を深め、愛着を育むための取り組みなのです。
絵付け体験の具体的な内容
この体験では、参加者は石見神楽面の絵付けを行います。選べる面は「大国主命」または「恵比須」となっており、柿田氏の指導の下、筆の使い方から細部の描写まで、神々に想いを馳せながら表現します。完成した面は、後日配送され、自分だけの作品として残ります。この過程を通じて、島根の神話や神楽文化に対する理解が深まることでしょう。
石見神楽「国譲り」の観賞
絵付け体験に続き、界 出雲ではオリジナルの演目「国譲り」を毎日披露します。これは出雲神話を題材にしたもので、柿田氏が制作した神楽面をつけた演者たちが、豪華な衣装で躍動感溢れる舞を見せます。この鑑賞を通じて、神楽文化の深さを改めて感じ、体験した技術や知識をさらに深めることができます。
柿田兼志氏のプロフィール
柿田氏は、島根県浜田市で10年間の修行を経て2008年に「島根県優秀専門技能者」に認定され、現在は柿田勝郎面工房の代表を務めています。国内外での活動を通じて、石見神楽面の伝統を守り、普及するために尽力しています。
体験の詳細情報
この体験は、毎月第二・第四土曜日に開催され、7月や9月などの特定の月には異なるスケジュールが組まれています。参加者は14時から17時の間に訪れ、柿田氏の講話を受け、その後絵付け体験を行います。また、夜にはご当地楽を鑑賞し、出雲の自然を楽しむための活動も用意されています。
界 出雲の魅力
界 出雲は、日御碕灯台や日本海の絶景を望むロケーションに位置する温泉宿です。強塩温泉は体を清めてくれるため、神社訪問前の「禊風呂」としても利用されています。出雲大社にも近く、神話の地を堪能しながら心身を癒すことができます。
いかがでしょうか?出雲での手業のひとときは、地域の文化を深く理解し、特別な思い出を作るための素晴らしい機会です。この貴重な体験にぜひ参加してみてください。