不二サッシがワークフローシステムを導入し業務効率化を実現
不二サッシ株式会社が、エイトレッド社のワークフローシステム「AgileWorks」を導入し、業務プロセスの効率化とペーパーレス化を達成しました。今回の記事では、その導入背景、選定理由、実際の効果について詳しく見ていきたいと思います。
導入の背景
不二サッシは、ビル建材や住宅用建材を専門に製造、販売している企業です。しかし、最近では改正電子帳簿保存法やインボイス制度が施行されることにより、経理業務の刷新が求められるようになりました。
これに伴い、不二サッシは以下のような課題に直面していました。
- - 改正法令に準じた経理業務の確立が急務
- - 長年続く紙文化がペーパーレス化を妨げている
- - 遠隔地との書類のやりとりが業務の無駄を生む
こうした課題を解決するために、AgileWorksの導入が決定されました。
AgileWorks選定の理由
不二サッシがAgileWorksを選定した主な理由は、ウイングアーク1st社が提供している「invoiceAgent電子取引」との統合が可能であった点です。この統合により、申請や承認業務から取引先とのやりとり、文書管理まで一貫してデジタル化・ペーパーレス化が実現できることが魅力でした。
さらに、業務標準化の容易さや操作性、組織改編時のメンテナンスのしやすさについても評価されました。
AgileWorks導入による効果
現在、不二サッシでは、グループ会社を含めて約800名のユーザーがAgileWorksおよびinvoiceAgentを活用しています。これにより、改正電子帳簿保存法やインボイス制度の要件を満たしつつ、文書管理体制が確立されました。
たとえば、支払依頼業務では、以前は紙の帳票とシステムが併存していたために手間がかかっていましたが、AgileWorksとinvoiceAgentの自動連携により、全てのプロセス(作成、回付、承認、支払い、文書保管)がデジタル上で完結する体制が整いました。
これにより、請求書の原本を郵送する手間や、会計システムへの手動入力作業が大幅に削減されるとともに、業務効率が大きく向上しました。
さらに、販売請求書業務の見直しにも着手している不二サッシは、次のフェーズでのデジタル化を目指しています。この取り組みにより、今後予想される月間の処理件数は3,000件を超える見込みです。
AgileWorksについて
「AgileWorks」は、中堅・大規模組織向けのワークフローシステムとして高い評価を受けており、様々な業務に柔軟に対応可能です。複雑な承認フローにも対応できる機能や、R3.0では「Web API」や「全文検索」などの新機能が追加され、業務の利便性がさらに向上しています。
また、お客様のニーズに合ったパッケージ版とクラウド版を選べるため、導入のハードルも低くなっています。これにより、多くの企業がペーパーレス化や業務効率化を実現しています。
組織概要
不二サッシは1930年に創業し、90年以上の歴史を持つ企業です。アルミサッシの技術を駆使して、国内外で実績を上げてきました。現在では、20以上の拠点を持ち、施工や製造の分野で活躍しています。公式ウェブサイトはこちら:
https://www.fujisash.co.jp/
また、エイトレッドは様々なワークフローシステムを展開しており、業務の電子化を推進しています。詳細は公式サイトをご覧ください:
https://www.atled.jp/
不二サッシの事例は、企業がデジタル化を進める上で大いに参考になるポイントが多く、多くの企業にとって今後の課題解決に向けた貴重なヒントとなることでしょう。