秋の虫たちと「聞こえ」を体験するワークショップ
東京府中市で、眼鏡市場が主催するワークショップ『よるの むしのね ずかん』が開催されました。このワークショップは、虫の鳴き声を通じて「聞こえ」や音の大切さを学ぶイベントで、全国で開催されているシリーズの一環として、9月20日と21日の2日間、ミッテン府中で行われました。
音の振動実験で音の不思議を体験
参加したのは、小学生までの子ども31名と保護者32名の合計63名。イベントでは、音の振動を視覚的に示す実験が行われました。黒いビニールを張ったボウルの上に撒かれた塩が、犬の鳴き声や電話の呼び出し音に応じて振動する様子を見学しました。音の大きさや種類によって、塩の動きが異なることを体験し、特に電話の呼び出し音での振動には大きな歓声が上がりました。
“むしのねオノマトペ”で自由に表現
次に、虫の鳴き声をそのまま自由に表現する活動では、家族で声を出しながら楽しみました。ハヤシノウマオイの鳴き声を「ジュイーン」と表現するなど、遊び感覚で参加していました。高音のツユムシの鳴き声が聞こえた際には、大人たちが聞き取れない様子を子どもたちが不思議がる場面もあり、聞こえの違いを実感する場面が見られました。
むしのねクイズで競い合う
鳴き声を聞いて虫の名前を当てるクイズは、参加者たちの真剣な表情が印象的でした。自分たちが作ったオノマトペをヒントに、全問正解した家族もあり、会場は一層盛り上がりました。協力し合いながらクイズに挑む姿勢が、親子の交流を深める機会となったようです。
参加者の反響
参加した子どもたちや保護者からは、「音の振動実験が楽しかった」、「家でも実験したい」との声が上がっています。また、音を文字にすることで、新たな体験を得られたことを喜ぶ保護者の姿もありました。特に、年齢と共に聞こえる音が変わることに気づいた保護者も多かったようです。
ワークショップの意義
日本では、1,000万人以上の人々が「聞き取りが困難だ」と感じています。特に、高音が聞こえにくくなる老人性難聴は、徐々に進行し、自覚しにくい問題です。眼鏡市場はこの現状を受けて、冊子『よるの むしのね ずかん』を制作し、音の重要性を広める活動を行っています。この冊子は虫の鳴き声を楽しみながら、簡易的な「聞こえチェック」ができる内容となっています。
今後の展望
今後も眼鏡市場は、さまざまな地域でワークショップを実施し、虫の鳴き声を使用したプログラムによって、「聞き取りの変化」を広く知ってもらうことを目指しています。県を越えた活動でも、引き続き健康や暮らしに寄り添った商品提案を行い、社会問題の解決に向けて貢献していく方針です。
お問い合わせ先
イベントに関する詳細やお問い合わせは、眼鏡市場の広報事務局までご連絡ください。
電話: 0120-818-828
メール:
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