愛媛県は、訪日客誘致を強化するため、インバウンド向けメディア「MATCHA」との連携を強化することを発表しました。この取り組みは、愛媛県が推進する「デジタル実装加速化プロジェクト」の一環として行われます。
「MATCHA」は、訪日外国人向けに日本の情報を発信するメディアとして、高い知名度を誇ります。同社が提供する多言語対応の情報発信サービス「MATCHA Contents Manager(MCM)」のアップグレード版である「MCM Premium」を活用することで、愛媛県内の自治体や観光事業者は、海外からの観光客に対して効果的に情報を発信できるようになります。
具体的には、日本語で作成した記事が自動的に英語、韓国語、繁体字、簡体字、タイ語に翻訳され、「MATCHA」のウェブサイトだけでなく、海外から月間300万人以上が訪問する同社のインバウンドメディアにも自動的に投稿されます。これにより、海外への情報発信の効率化とリーチの拡大が期待されます。
さらに、「MCM Premium」は、サイトの訪問者データ分析機能も備えています。この機能を活用することで、ターゲット層の動向やニーズを分析し、より効果的なコンテンツを提供することが可能になります。
今回の取り組みでは、愛媛県内の複数自治体が連携して、南予エリアの観光情報を多言語で発信するポータルサイト「Southern Ehime Escapes(仮称)」を構築します。このポータルサイトを通じて、南予エリアの魅力を海外の観光客に効果的に発信し、観光客誘致につなげることが目標です。
また、愛媛県では、地域間の交流を育み、瀬戸内エリアのインバウンド振興の機運醸成を目的として、インバウンドサミットを愛媛県で開催します。インバウンドサミットは、2020年から毎年開催されており、昨年は4,000名以上が参加しました。今年のサミットは、2日間に渡り開催され、2日目は愛媛県内のインバウンド誘客に取り組んでいる事業者を視察する予定です。
愛媛県は、これらの取り組みを通じて、インバウンド誘致を強化し、地域経済の活性化を目指しています。