鹿児島・福山食品の新たな挑戦
鹿児島の老舗製麺所、福山食品が新たに本格派フレッシュパスタ『パスタージャ』の一般販売を開始しました。創業70年以上の歴史を誇る福山食品では、これまでのラーメン製造の経験を活かし、新たな製品開発に挑戦しています。特に、Makuakeというクラウドファンディングプラットフォームを利用して、新商品の価値を広める取り組みを始めたことが注目されています。
誰でも簡単に美味しいパスタが楽しめる
『パスタージャ』は、特許技術によって乾麺を生麺に近い状態に加工した製品です。調理も驚くほど簡単で、フライパンと水を用意すれば、わずか90秒で理想的な茹で上がりが実現可能です。これは、福山食品の二代目社長、福山照康氏が30年以上の歳月をかけて開発した技術によるものです。
このパスタは、特定の水分の含ませ方とデンプンの特性を利用することで、一般的なパスタよりも遥かに優れた食感とコシを持ちます。気になる食べ応えも、デンプン粒が保持されることで、茹でた後も弾力を兼ね備えたまま維持されます。これにより、特に女性やパスタ愛好家の間で人気を博しています。
変化の時期に挑む新たなプロジェクト
企業としてのプレッシャーの中、COVID-19の影響による厳しい経済状況が続く中、鹿児島のラーメン業界全体が苦境に立たされています。しかし、福山食品はそんな状況を乗り越え、前年比90%の売上維持を見せつけています。それでも、更なる成長を目指し、全国及び世界へ『パスタージャ』を広げるためにMakuakeを活用する方針へと舵を切りました。
同社の目標は、商品とその背後にある技術をより多くの人々に知ってもらい、その価値を理解してもらうことです。これにより、新たな投資やネットワークを形成する準備資金を集め、それを糧として次のステップへと進んでいく意向です。
誕生の背景とユニークな特許技術
福山食品は、もともと日本でも珍しい「そば茹で職人」の経歴を持っています。30年前、福山照康氏はパスタの茹で方を研究しながら、乾麺をそのまま利用し、より美味しい食感を引き出す技術を生み出しました。これは『アジャライズ製法』と呼ばれる特許技術として認められ、日本国内外でその特許が取得されました。これは、特に日本でのパスタ文化の根付きを支える重要な役割も果たしています。
取り扱いパスタの特徴
Makuakeで購入可能なパスタは、業務用で人気の高い3種です:
- - リングイネ:モチモチした食感が楽しめる、ソースとの相性が抜群です。
- - スパゲティーニ:細めで濃厚なソースにもぴったりな、軽やかさが魅力的。
- - バーミセリ:スープや炒め物にも使える細い麺は、特に女性に人気。
エコな調理方法で、忙しい方でも簡単に本格的なパスタを楽しむことができるのが特徴です。
福山食品のこれから
この新プロジェクトは福山食品にとって大きなチャレンジですが、同時に新たな可能性を広げる重要なステップです。パスタとともに鹿児島の食文化を全国、そして世界に発信するための一環として、多くの方々にこの製品の魅力を知ってもらうことが期待されています。今後の展開に注目です。