DAIZが資金調達!
2020-05-18 10:03:05
植物肉革命を推進するDAIZが6.5億円の資金調達を完了!
植物肉スタートアップDAIZ、シリーズAで資金調達
植物肉市場が注目を集める中、DAIZ株式会社がこの度、シリーズAラウンドで総額6.5億円の資金調達を実施しました。本調達により、同社の累計調達額は12億円に達しました。今回の資金調達の主な目的は、植物肉原料である「ミラクルチップ」の生産体制拡大及び研究開発の強化です。
資金調達の目的と使用用途
DAIZは、日本初となる植物肉原料の生産ラインを拡張し、独自の特許技術「落合式ハイプレッシャー法」を活かした生産体制の確立を目指しています。また、本物の肉に近い味覚を実現するためのAIプロファイリング技術の開発も進んでいます。年内には年間3,000トンの植物肉原料生産能力を目処にしています。
グローバル展開へ向けた前進
DAIZは、植物肉原料を提供するサプライヤーとして、大手食品メーカーや小売企業との連携を強化し、国内外での販売を進める計画です。さらに、2021年には熊本県に国内最大級の植物肉工場の建設を予定しており、2020年内にはシリーズBラウンドの資金調達も予定しています。将来的には東京証券取引所マザーズ市場への上場も視野に入れています。
植物肉市場の未来
国連の推計によれば2050年までに世界人口は100億人に達すると予測されています。この人口増加に伴い、2030年にはタンパク質の需要が供給を上回る「タンパク質危機」が懸念されています。これを受けて「植物肉」が代替タンパク質として注目され、その市場は世界で9兆円を超えると予測されています。DAIZは、牛肉、豚肉、鶏肉と同じく食卓に並ぶ「第四の肉」としての位置づけを目指しています。
DAIZの技術的な優位性
DAIZの植物肉原料、「ミラクルチップ」は通常の大豆搾油後の残渣物から生まれる植物肉とは一線を画し、独自の製造プロセスを使用して、まるで肉のような旨味と栄養価を持った製品を提供します。その主な特徴は、旨味や栄養価の向上、肉の食感の再現に関する核心技術「落合式ハイプレッシャー法」の使用にあります。また、共同研究には九州大学や京都大学との協力も行われています。
地球環境への配慮
DAIZが提供する植物肉は地球温暖化の解決に寄与する可能性を秘めています。温室効果ガスの大きな排出源の一つである畜産業を代替する植物性食品として、DAIZは持続可能な未来を目指します。国連の持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けて、地球に優しい食生活を広めていくことが彼らの重要な使命です。
会社概要
DAIZは2015年12月に設立されたスタートアップ企業で、熊本県熊本市に所在地を構えています。大豆由来の植物肉原料の開発、生産及び販売を行い、4億2500万円の資本金をもって事業を拡大しています。今後の展開がますます期待されるDAIZ株式会社の動向に、ぜひご注目ください。
会社情報
- 会社名
-
DAIZ Inc.(DAIZ株式会社)
- 住所
- 熊本県熊本市中央区南熊本五丁目1番1号テルウェル熊本ビル4階
- 電話番号
-
096-363-8800