日本橋で味わう日本全国の美食の旅
東京・日本橋にあるイタリア料理店「代官山ASO チェレステ 日本橋店」では、特別な月替りイベント「ひらまつ食材巡礼」を開催しています。これは、株式会社ひらまつが運営し、料理長・菊池恒毅が日本全国を巡り出会った厳選食材を用いたコースメニューを提供することを目的としています。
ひらまつ食材巡礼とは?
「ひらまつ食材巡礼」は、特定の地域をテーマにしたコース料理を月毎に展開しており、これにより訪れるたびに新たな食材と出会えます。観光地での体験や生産者とのコミュニケーションを通して得たインスピレーションを元に、意義ある料理を創作しています。
例えば、2024年8月には鹿児島県徳之島の新鮮な魚介類を用いた特別メニューが用意され、見た目にも美しい料理が楽しめます。生産者の情熱が込められた食材を使うことで、料理一皿一皿にその土地の魅力が詰まっています。
菊池料理長の想い
料理長の菊池は、食材の素晴らしさを伝えたいという強い気持ちから、このイベントを始めました。「日本の食文化はまだまだ多くの人に知られていない。素晴らしい食材があるのに、首都圏ではその魅力を感じる機会が少ない。そこで、私たちがその架け橋となりたいと思ったんです」と語ります。
菊池は視察の中で、黒糖から作られる高知県のサトウキビや、山形県の伝統的な野菜、奄美大島の特産タンカンなど、力強さを持つ食材との出会いを通じて、本来掘り起こされるべき価値を肌で感じました。これらの食材は、現地の生産者の努力の賜物であり、流通過程で捨てられてしまうことが多い現実も知っています。「本当に美味しい食材が廃棄されるのは、もったいない」との思いから、直接生産者から仕入れ、レストランでその魅力を最大限発信することを目指しています。
料理を通じた地域貢献
菊池はまた、食材が生産者から消費者に届くまでのプロセスにも眼を向けています。野菜や果物が生育不良や見た目の問題で市場に出せないことが多い現実に衝撃を受けました。けれど、このような状況を打破するためにどうすれば良いかを考え続けています。例えば、2024年6月には、傷や形が不揃いな「双子果」のさくらんぼを正規の値段で仕入れ、特別メニューに使用することで、消費者にその存在を知ってもらう機会を増やしました。
地元食材を味わう特別なイベント
さらに、「ひらまつ食材巡礼」の一環として、2024年10月11日には20周年記念ガラディナーも開催予定です。これは、これまでの旅で出会った多彩な地域の食材を駆使した特別な夕食で、創意工夫の凝らされたコースメニューが楽しめます。詳細は公式サイトでご確認いただけます。
終わりに
月ごとに展開される「ひらまつ食材巡礼」は、食を通じて地域の魅力に触れられる貴重な機会です。今後も全国各地の食材を使った美味しいコース料理を楽しみながら、地域と食材、生産者との素晴らしい関係を築いていくことで、日本の食文化の発展も目指しています。これからの「ひらまつ食材巡礼」にぜひご期待ください。