鹿児島県発のスタートアップAMI株式会社と医療機器流通のディーブイエックス株式会社が、医療機関への製品供給拡大と流通の効率化を目指し、販売パートナー契約を締結した。
今回の契約により、AMI株式会社が開発した「心音図検査装置AMI-SSS01シリーズ」の普及が加速すると期待されている。
ディーブイエックス株式会社は、循環器領域に強みを持つ医療機器流通ネットワークを有しており、AMI株式会社は革新的な技術を持つ。両社の強みを融合することで、医療機関に迅速かつ効率的に製品を届ける体制が構築される。
「心音図検査装置AMI-SSS01シリーズ」は、心電図と音質、可視化を組み合わせた、心疾患の早期発見に役立つ医療機器だ。心音だけでなく心電も同期して記録・保存・再生が可能で、人間の耳の可聴域の下限となる低音まで正確に取得することができる。
さらに、心音図波形や信号処理による波形の描画、深層学習による可視化など、様々な機能が搭載されている。
心疾患の早期発見は、心臓弁膜症や心不全などの予後を改善する上で重要である。近年、心疾患の早期発見により治療の選択肢が増加している一方で、心不全は症状が出てからの平均生存期間が短く予後が悪いと言われている。
AMI株式会社とディーブイエックス株式会社は、聴診DX(超聴診器プロジェクト)を通じて、誰でもどこでも短時間で心疾患の早期発見を可能にする世界を目指している。
両社は、学会等での共同プロモーションや製品・サービスの普及に向けて事業を共同で推進していく。全国展開はもちろんのこと、グローバル展開も視野に入れている。