Opella、B Corp認証を取得
エスエス製薬株式会社が展開するOpellaは、アジア太平洋、中東、アフリカ地域において国際的なB Corp認証を取得しました。この認証取得は、社会や環境への配慮を強化する企業として注目されています。特に、Opellaは流通を担うコンシューマー・ヘルスケア企業の中で、初めてこの認証を得ることになりました。
B Corpは、企業が高い水準の社会的・環境的パフォーマンス、透明性、説明責任を満たしていることを証明する制度で、厳格な基準で評価されます。Opellaの代表取締役社長ニクヒレッシュ・カルラ(Nikhilesh Kalra)は、今回の認証取得を「私たちの情熱とコミットメントの証」と位置付け、持続可能性に対する消費者の意識が高まる中、企業としての責任を果たすことの重要性を強調しました。
持続可能な取り組み
Opellaの持続可能性の取り組みには、次のような目標があります。2025年までに製造拠点の炭素排出量を2019年比65%削減、電力を100%再生可能エネルギーから調達することを目指しています。また、廃棄物のゼロ達成を目指し、リサイクル可能な包装への移行も進めています。
具体的には、次の施策が計画されています:
1.
炭素排出量の削減: 2025年までに製造拠点の炭素排出量を65%削減し、2024年には64%の削減を達成します。
2.
再生可能エネルギーの利用: 2025年までに製造拠点の電力を100%再生可能エネルギーから調達し、2024年には93%の目標を達成します。
3.
廃棄物ゼロ:製造拠点での廃棄物ゼロを目指し、2024年には当初の計画の半数で達成します。これにより、廃棄物の削減を促進します。
4.
リサイクル可能な包装:2030年までに90%の製品をリサイクル可能な包装にし、既存の不適切な包装材からの移行を進めます。
また、地域のNGO/NPOと連携し、清潔な水へのアクセス向上や大気汚染削減など地域に密着した取り組みも進めています。
日本市場におけるエスエス製薬の取り組み
Opellaの日本国内での取り組みも重要です。成田工場では埋め立て廃棄物をゼロにし、再生可能エネルギー100%の使用を実現しています。特にFSC認証紙の使用をはじめ、エネルギー効率の向上に努めています。
さらに、経営層における男女比の改善にも力を入れ、女性登用比率が50%を超えています。
B Corp認証の意義
B Corp認証を取得することは、企業としての社会的責任を果たすと同時に、持続可能な経済活動の実現に向けた第一歩です。B Labがこの認証に求める社会的および環境的実践の評価は厳しく、Opellaの取り組みの重要性を示しています。
Opellaは持続可能性を企業戦略の中心に据えながら、消費者や地域社会に貢献することを目指しています。今後もこの姿勢を貫き、さらなる社会貢献を果たしていくことでしょう。
この取り組みは、企業としての信頼性を高めるだけでなく、持続可能な未来を実現するための重要な一歩となることでしょう。