LiveRampと博報堂DYグループが提携
近日、LiveRamp Holdings社(サンフランシスコ、CEO: Scott Howe)と博報堂DYグループ(東京都港区、代表取締役社長:水島正幸)および博報堂テクノロジーズ(東京都、代表取締役社長:米谷修)は、日本市場での独占パートナー契約を締結しました。この提携により、両社は広告データの活用を強化し、より深いインサイトを企業に提供することを目指します。
提携により実現されるデータ活用の新しい形
本契約は、博報堂DYグループが保有する膨大な生活者データと多様な外部データをシームレスに連携させるものであり、広告マーケティングやデータビジネスにおける新たな可能性を広げます。特に、統合マーケティングプラットフォーム「CREATIVITY ENGINE BLOOM」のIDサービス基盤である「生活者DATA PLATFORM」の構築が進められます。これにより、企業は生活者や社会について、より深い理解と洞察を得ることができるようになります。
デジタル広告の変化とセキュリティの重要性
現在、インターネット技術の急速な進化や規制により、多くのブラウザや端末でサードパーティクッキーや広告IDに制限がかけられています。この影響を受け、情報管理の重要性が増す中、プライバシーを重視したセキュリティの高いIDデータの活用が多くの広告主やマーケターから求められています。LiveRampは、こうしたニーズに応えるため、安全で安心できるIDデータの活用環境を整備していく方針です。
LiveRampの役割と提供するソリューション
LiveRampはデータコラボレーションのリーダーとして、さまざまなステークホルダー間でのデータのシームレスな接続を実現しています。これにより、顧客に対し深いインサイトを提供し、効率的なビジネス成長が可能になります。特に注目すべきは、サードパーティクッキーに依存しないEffectiveness Solution(ATS)で、これを通じて広告主は、透明性の高いデータに基づいたプロモーション活動を実施できます。これにより、より正確なマーケティング活動が実現されることになるでしょう。
今後の展望
LiveRampは、今後も日本市場でのRampIDを基盤としたデータコラボレーションネットワークの拡大を進め、より多くの企業に対し安全なデータ活用のスタイルを提供していく予定です。また、博報堂DYグループは、既に提供している国内最大級のDMP「AudienceOne®」との連携をさらに強化し、新たなデータエクスチェンジ環境を構築します。これにより、生活者に対する理解がさらに深まるでしょう。
結論
この新しい提携により、広告業界のデータ活用が進化し、企業はより効果的なマーケティング活動を展開できるようになると期待されています。今後のLiveRampと博報堂DYグループの取り組みに注目が集まっています。