自動運転バス実証実験の結果
BRJ株式会社が福岡県福岡市のアイランドシティで行った自動運転バスの実証実験が注目を集めています。この実験は、2023年11月9日から21日までの間に実施され、基本的な情報と共に利用者へのアンケート調査も行われました。
実証実験の概要
実験は福岡市のアイランドシティを中心に、香椎照葉一丁目から始まり、照葉小中学校東、アイランドアイ南、こども病院前、アイランドシティ中央公園、照葉パビリオンを回るルートで行われました。このコースは一周約17分間で、乗車料金は無料。乗車定員は8名で、オペレーターが1名同乗し、最高時速は20km未満に設定されています。
使用車両にはオーブテック社の『Mica』が採用され、高精度センサーであるLiDAR(ライダー)が装備されています。このセンサーは周囲の状況や障害物を感知し、自車の位置を把握しながら安全に運行を支援します。
アンケート結果の概要
実証実験後に実施されたアンケートには、241名が応答。多くの利用者が自動運転バスに対して高い安全性を感じており、92%が乗車中に危険を感じなかったと答えました。また、将来の自動運転サービスの利用希望については98%が希望の意向を示し、その内訳は『希望する』が75%、『どちらかというと希望する』が23%という結果でした。この結果は、地域における新しい公共交通手段への期待の高さを物語っています。
安全性への取り組み
BRJ株式会社は『人と街に感謝される未来の公共交通を創る』というビジョンを掲げており、自動運転バスの導入を通じて地域の交通問題の解決に取り組んでいます。代表取締役の宮内秀明氏は、物流トラックのドライバーとしての経験を活かし、事業展開において安全を最優先に考える姿勢を貫いています。彼は10年間、交通に携わる中で得た教訓を生かし、次世代モビリティサービスの充実に努めてきました。
結論
自動運転バスの実証実験は、地域交通の将来を見据えた重要なステップであり、市民からの支持を受けた結果となりました。今後のさらなる技術革新と地域への導入が期待される中、BRJ株式会社の取り組みは多くの人々にとって身近な未来の交通手段となることでしょう。私たちの快適で安全な移動を実現するため、今後の展開に注目です。
お問い合わせ
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