さくら情報システムとシャインが手を組んで新たなAIサービスを開始
さくら情報システム株式会社(以下、「さくら情報システム」)は、シャイン株式会社(以下、「シャイン」)との新たな協力により、帳票のデジタル化を効率的に行うAIサービス「AI TextSifta」にスマート補正オプションを追加しました。これは、生成AIと熟練したオペレーターの確認を融合したもので、特に金融、医療、製造などの業界においてデジタルトランスフォーメーション(DX)を強化するものです。
新サービスの狙い
現代のビジネスの場では、膨大な量の書類が生成され、これを処理するためには多くの時間とリソースが必要となっています。そのため、企業は生産性の低下やコストの上昇に直面するようになっています。経済産業省が策定したデジタルガバナンス・コード3.0に基づき、多くの企業がDXへ移行する必要性が高まっています。こうした背景から、アナログ情報をデジタル化する技術の重要性が増しています。
課題と解決策
しかし、オペレーションの自動化においては、OCR(光学文字認識)技術の読み取り精度に関する課題も残っています。さくら情報システムが開発したAI TextSiftaは、2024年6月に始まりましたが、AI技術を駆使しても100%の精度はなかなか保証できないという問題があったのです。それを解決する手段として、シャインのデジパスを活用したスマート補正オプションが導入されました。
AI TextSiftaの利点
AI TextSiftaは、生成AIとAI OCRを融合させただけでなく、熟練オペレーターによる確認作業を組み込むことにより、帳票のデジタル化をより精緻に行うことができます。これにより、多様なフォーマットの帳票においても短時間で正確なデータを提供することが可能になります。例えば、特定の情報だけを抽出したり、異なる形式の情報を組み合わせたりすることが容易です。
ある事例では、企業が以前は画像として保存していた製品の検査結果をAI TextSiftaを通じてデータ化し、一元管理を実現しました。これにより、様々な情報フォーマットに対応し、必要な情報を手間なく取得することが可能になりました。
スマート補正オプションの特長
このスマート補正オプションでは、まずAIが情報を抽出し、その後、熟練オペレーターがそれを確認し、必要に応じて補正を行います。これにより、単純なデータ抽出にとどまらず、文書の要約や計算も可能になります。手動でのチェックを加えることで、より信頼性の高いデータ化を実現します。
今後の展望
さくら情報システムとシャインは、この新しいサービスを通じて、様々な業種におけるDXの推進を目指しています。手軽に導入できるこのサービスは、医療、物流、製造、金融など多岐にわたる業界での業務効率化を実現するとともに、デジタル活用の促進に寄与することを期待しています。
価格とサービス開始日
スマート補正オプションの価格は、1項目あたり3円からとなっています。また、サービスの提供開始日は2025年7月を予定しています。企業はこれを機に、デジタル化へ向けての一歩を踏み出すチャンスです。さらなる情報は、さくら情報システムの公式サイトにてご確認ください。
サービス詳細の良さを活かし、今後も業界のニーズに応える革新的なソリューションを展開していくことが期待されます。