ふくしまACTION12
2018-07-25 21:00:21
地域の魅力を引き出す新プロジェクト「ふくしまACTION12」が始動
福島県に新たな風を吹き込むプロジェクト「ふくしまACTION12」が始まります。この取り組みは、地域特性や地元素材の活用を通じて新たな価値を創造することを目指しています。プロジェクトの立ち上げにあたっては、2016年より活動してきた「ふくしまみらいチャレンジプロジェクト」の成果を基に、さらに地域の事業者たちを自律的に支援することが狙いです。
「ふくしまみらいチャレンジプロジェクト」は、これまでに福島相双地域の約160の事業者を対象に、新たな販路開拓やビジネス創出を支援してきました。今後は、事業者間での連携を強化し、より効果的な事業の拡大を目指していきます。この中で特に重要視されているのが、ネットワークの形成や市場に対する理解、消費者ニーズに基づいた商品開発です。これらの要素を充実させることで、事業者が自律的に活動できる基盤を作り上げていくことが、「ふくしまACTION12」の主な目的です。
プロジェクトの内容としては、地域事業者間の協力を促進し、マッチングによる新しいビジネスの可能性を探ります。また、地域商社やバイヤー、プロダクトデザイナーといった専門家達を介して、事業者同士が交流できるコミュニティの形成を行います。この取り組みは、新たな商品や販売路の開発にも寄与し、地域のリーダーやプロデューサーを育成することを目指しています。
「ふくしまACTION12」のシンボルロゴには、メガホンのアイコンが使用されています。このデザインは、集まった人々の声を届け、新たなイノベーションを生み出す姿を象徴しているとのことです。プロジェクトのイメージを訴求し、地域の共感を呼び起こす役割も果たしています。
さらなる具体例として、プロジェクトの第一回目となるワークショップが8月18日(土)に南相馬市で開催されます。「6次化の現場から見える売れる商品とは?」というテーマのもと、地域の課題に対処するための工夫や経験を持つ事業家たちが集まります。ワークショップでは、専門家と共に「売れる商品とは何か」をディスカッションし、商品開発の方向性を模索します。
登壇者には経済産業省の関係者や、喜多方グローバル倶楽部の代表者などが予定されており、参加者は最大30名です。この機会を通じて、地域内の交流を深め、人脈を広げる貴重なチャンスとなるでしょう。
プロジェクトリーダーである佐藤哲也氏は、2011年に設立されたヘルベチカデザイン株式会社を運営し、震災後は一次産業のブランディングや各企業のクリエイティブに携わってきました。氏は、その活動を通じて得た経験から、地域の事業者が抱える課題を解決するために、「ふくしまACTION12」が地域内で物理的かつ精神的なつながりを生み出すきっかけとなることを望んでいます。
福島県が持つ多様な資源や人材を新たな価値創造へと導く「ふくしまACTION12」。地域の活性化を目指すこのプロジェクトに、今後の期待が寄せられています。
会社情報
- 会社名
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ふくしまみらいチャレンジプロジェクト事務局
- 住所
- 東京都新宿区四谷1-2-1 三浜ビル5F
- 電話番号
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