薬膳料理教室で学ぶ、酷暑疲れを癒す養生ごはんの魅力

薬膳料理で秋の健康を手に入れる！

今年の夏は異常な酷暑が続き、日本中の人々が夏バテに悩まされました。そんな時に役立つのが「養生ごはん」です。9月25日、東京都文京区で開催された「はじめての養生ごはん」と題した薬膳料理教室では、参加者が自身の体調を整える方法を学びました。主催は生活協同組合パルシステム東京。

身近な食材を使った体に優しい料理

今回は、13名のパルシステム東京の利用者が集まり、身近な食材を使った主食、副菜、デザートの3皿を作り、秋の味覚を楽しみながら心身ともにリフレッシュしました。特に注目なのが、「とろふわ山海おかゆ」です。この料理は、長芋をまるごと使った薬膳のお粥で、高い栄養価と消化吸収の良さが特徴です。長芋は薬膳の中でも疲労回復や老化防止に効果があるとされ、赤魚を加えることで冷え性の改善も期待できます。

栄養満点の副菜

次に作った「秋香の白和え」は、レンコンを皮付きのまま茹で、産直の大豆で作った豆腐と合わせました。この料理は、「一物全体」の考え方に基づき、栄養を余すところなく摂ることを重視しています。レンコンには体を潤す効果があると言われており、シンプルながらも非常に健康的な一品です。

デザートで心も体も満たされる

デザートには「梨と白きくらげのコンポート」を作りました。これは体にこもった熱を鎮め、肺や喉を潤す食材の組み合わせからなります。さらに、目の疲れを軽減し、免疫力を向上させるとされるクコの実をトッピングし、見た目も華やかに仕上げました。

貴重な学びの時間

この教室のメイン講師は、樋口さん。彼女は「食育リーダー」として地域の食育活動を行っており、参加者には食材の選び方や栄養バランスの重要性について指導してくれました。食育リーダーとしての活動は、パルシステム東京が2007年から続けている養成講座を修了した人々によるものです。彼らは地域のイベントや教育機関で食育の大切さを広めており、今後もその活動を継続していくとのことです。

さらに広がる地域の健康づくり

パルシステム東京では、これからも利用者と共に食の大切さを伝え、地域の健康づくりに貢献していく方針です。受講者たちが学んだ知識は、個々の健康な生活を支えるだけでなく、地域全体の健康意識向上へとつながることでしょう。

このように、薬膳料理教室はただの料理教室に留まらず、参加者に健康への意識を促す貴重な機会となっていました。酷暑を乗り越え、これからの季節を健康に過ごすための知恵を身につけられる場として、多くの人々に広まっていくことを期待します。