日産自動車が次世代型太陽電池を実証実験
神奈川県横浜市戸塚区に位置する日産自動車販売株式会社のR1東戸塚店では、2025年10月16日から進められている次世代型太陽電池の実証実験が開始されました。本取り組みは「神奈川県次世代型太陽電池普及促進事業費補助金」の一環として実施されています。
実証実験の内容
実証が行われているのは、株式会社PXP製の「カルコパイライト太陽電池」です。この太陽電池は「薄く、軽く、曲げられる」という特性を持ち、店舗のガラス面やキャノピーの円柱部分など、従来のシリコン太陽電池では実現不可能だった場所に取り付けることに成功しました。施工された部材は、平米あたりの重量がわずか0.7kg、厚さが約0.6mmと非常に軽量です。これにより、店舗のデザインを損なうことなく、美しい外観を保ったまま発電が可能となります。
この実証実験は2026年2月9日まで続く予定であり、来店者は実際に発電された電力を体感できる環境が整えられています。日産の公式YouTubeチャンネルにおいて、R1東戸塚店の様子や関係者のインタビューを紹介した映像が公開されており、こちらも要チェックです。
YouTube動画はこちら
太陽電池の活用法
発電された電力は、店舗内のディスプレイや自動販売機、さらにはスマートフォンの充電器にも使用されています。これによって、環境への配慮だけでなく、顧客サービスの向上も図っています。
PXPの挑戦
今後も株式会社PXPは、自社製品である国産の「薄く、軽く、曲げられる太陽電池」の可能性を追求し続けます。この新しい技術がさまざまな用途へ展開されることで、これまで太陽電池の設置が難しかった場所にも対応し、我が国が掲げる2050年カーボンニュートラルの目標に向けた取り組みを加速させることを目指しています。
会社情報
設立:2020年7月
代表者:代表取締役社長 栗谷川 悟
所在地:神奈川県相模原市中央区東淵野辺4-26-9
公式HP
SNS
この実証実験は、持続可能な未来へ向けた第一歩であり、今後の展開に大いに期待が寄せられています。