東條會舘の写真展
2023-09-01 23:19:38

111年の歴史を持つ東條會舘で開催される新しい写真展の魅力

111年の歴史を誇る東條會舘での新たな写真展



東京都千代田区麹町に位置する東條會舘では、111年の長い歴史を背負い、写真ラボ施設としての新しい試みが始まっています。2023年9月2日から10月29日の期間中、𠮷田多麻希氏による「Brave New World」展が開催され、来場者には動物たちと人間、そして自然との関係について考える貴重な機会を提供しています。

この展覧会は、入場無料ということもあって多くの人々が訪れることが予想されます。開館日は土日祝日で、月曜と火曜は休館とされています。水・木・金曜日に訪れる場合は予約が必要となり、事前予約は前日の17:00まで受け付けています。

展示内容とテーマ



展覧会の中心には𠮷田多麻希氏の作品があります。彼女は野生動物を被写体とし、動物と自然、そして人間の関係を問い続けてきました。展覧会の会場である東條會舘写真研究所は、創業当初からフィルムを使った写真制作を行っており、歴史と技術の両方を感じながら展示を楽しむことができます。展覧会では、写真という手段を通して、動物たちの本来の姿と人間の在り方を見せつけています。

展示のスタート地点は、外界と遮断された暗室です。ここでは、自然の美しさを閉じ込めるための「写真のプロセス」が示されています。その後、展示室でもう一つの側面が現れます。かつて写真制作に必須だった水が調整されていた地下室では、動物たちの姿が混沌とした現実の中にありのままに描かれるのです。

環境問題への意識



展示が問いかけるのは、「人間は自然に何をもたらしているのか?」ということ。環境問題が深刻化する現代、多くの生き物たちが「害獣」として扱われている現実を追及し、彼らの強さや生命力に焦点を当てています。人類が築いた高度な文明の中で、「自然」という存在がどれだけ大切なのかを再確認する機会です。

𠮷田氏は、フィルムの現像作業で偶然現れたムラが、環境破壊の象徴として映し出されることに気付き、そこからインスピレーションを得ています。彼女は、自身の日常に使われている洗剤や化粧品といった人工物と混ぜ合わせて現像し、崩れながらも美しい世界を証言しています。この行為を通じて、人間が自然に与える影響をもっと考えてほしいと訴えています。

東條會舘の魅力



東條會舘は、創業者である東條卯作の理念に基づき、111年前から写真スタジオとして活動を続けてきました。今もなお、セレモニーや人生の節目を祝うための多様なサービスを提供しています。写真スタジオだけでなく、美容と食のサロンも融合した形で運営され、地域の人々の生活に寄り添った存在であり続けています。歴史ある建物での展示を楽しむことは、訪れる人々にとってかけがえのない体験になるでしょう。

このように「Brave New World」展は、写真を通じて人と自然の関係を深く掘り下げていくものです。ぜひ、この貴重なチャンスをお見逃しなく、足を運んでみてはいかがでしょうか。

会社情報

会社名
株式会社 東條會舘
住所
東京都千代田区麹町1-4-2
電話番号

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