美濃加茂市で始まる新たな試み
岐阜県美濃加茂市では、2023年5月21日からコミュニティバス「あい愛バス」において運賃支払い方法として、モバイル送金・決済サービスの「LINE Pay」が導入されます。
この取り組みは、全国で初めてバス車内での電子マネー決済を実施するもので、急速なキャッシュレス化の流れを受けて行われます。利用者にとって、スマートフォン一つで簡単に運賃を支払える環境が整います。
スムーズな決済が可能に
あい愛バスの全8路線で利用可能なこのシステムでは、均一運賃が設定されています。乗客は、車内に掲示されたQRコードをLINEアプリを通じて読み込み、決済を完了させることができます。そのため、現金を持たずとも、スムーズに移動が可能になるのです。
導入されるバスは、市街地循環路線や公園線、フルーツ線など多彩な路線があり、地域住民や観光客にとって利便性が大きく向上します。さらに、LINE Payアプリをダウンロードすることで、より便利に利用できる点も魅力です。
技術革新による利便性の向上
美濃加茂市では、昨年12月からもう一つの革新的なサービスとして、バスの現在位置をスマートフォンのSNSアプリ「LINE」を使用して確認できるシステム「MOQUL(モークル)」を導入しています。このサービスとLINE Payの組み合わせによって、コミュニティバスの利用者は、自分の位置情報をもとに、リアルタイムでバスの到着時間を把握することが可能になりました。
地域への恩恵
コストを抑えた施策により、一般の乗車料金は100円で、中学生以下は無料となっています。また、障がいをお持ちの方や、その介護者も無料となるため、地域の全ての人々が利用しやすい仕組みが整えられています。
美濃加茂市の取り組みは、地方都市におけるキャッシュレス社会の実現へ向けた重要な一歩であり、多くの市町村が参考にすべきモデルケースとなることが期待されています。これからの交通サービスの在り方に新たな風を吹き込むこの試みは、地域活性化にも寄与するでしょう。
これからの生活において、ますます便利になるキャッシュレス決済をぜひ体験してみてください。
参考情報
- - 運賃: 一般100円,中学生以下無料
- - 導入路線: まちなかぐるっと線等8路線
- - あい愛バス公式サイト: あい愛バスHP