教育DX実証実験
2022-10-14 17:26:45

東海の高校で進む教育DX実証実験、クリエイティブ育成プロジェクトの全貌

東海高校による教育DXの取り組み



この度、東海地域の5校が進めている教育DXの実証実験が第2フェーズに突入しました。このプログラムは、子供たちの創造性を育むための新たな教育モデルを構築し、ICT環境を整えることを目指しています。

創造性の喪失とその対策



アドビが行った調査によると、多くの高校生が自らの創造力に自信を持てていないことが明らかになっています。この結果は、約80%の生徒が高校生になる前にその自信を失ってしまうというもので、教育現場の大きな課題の一つです。創造力を重視した教育が求められる中、今回のプログラムは、教員とプロのクリエイターが協力し、実際の授業を通じて生徒の創造力を再生させることを目指しています。調査でも、コロナ禍の社会においては特に創造力が必要であるという意識が高まっており、そのための教育方法が求められています。

GIGAスクール構想とICT活用



文部科学省のGIGAスクール構想のもと、ICT環境の整備が進められていますが、教育現場においては依然として利用方法が不十分と言えます。この構想では、全ての子供たちが個別最適化された教育を受けられるよう、ICTの導入が進められています。しかし、その効果を最大限に引き出すためには、教師自身がICTを活用する能力を高めることが不可欠です。

本プログラムでは、デジタルツールの配布だけでなく、その使い方の教育にも力を入れています。CreativeLABと日本HPが協力し、生徒はもちろん教師に対してもスキルアップの機会が提供されるのです。

プログラムの詳細



このプログラムは全6ヶ月にわたり実施されます。前半の3ヶ月(6月から8月)は、教員向けのオンライン講座を行い、後半の3ヶ月(9月から12月)では生徒と教員が協力して1本の動画作品を制作します。フリーランスクリエイターの指導を受けながら、実際の動画制作を通じて様々な技能を学ぶことが期待されます。

動画制作は企画、構成、撮影、演出など、多くのスキルを同時に学ぶことができるため、クリエイティブ教育の一環として非常に効果的です。また、現在多くの子供たちはYouTubeやTikTokを通じて、動画に非常に高い関心を持っていることからも、動画制作が彼らの創造性を引き出す良い題材であると考えられています。

先生方の変化と成果



前期プログラムを受講した教員へのアンケートでは、参加者のクリエイティビティやITスキルの向上が確認されました。具体的には、自己評価で「自分はクリエイティブだ」と感じる度合いが平均6.0から7.8に上昇。また、PC操作スキルも5.6から6.8に、動画制作スキルは3.6から6.8にまで向上し、リスキリングの成果が見られました。

作品発表の場



最後に、本プログラムで生徒と先生が制作した動画は、2022年12月24日に静岡県掛川市で行われるプロジェクションマッピングイベントや、2023年2月に予定されている成果発表会で公開される予定です。詳細はCreative LABの公式SNSで随時発信されます。

このように、教育現場のDXに向けた新たな試みは、今後の高校教育の在り方にも大きな影響を与えることでしょう。

会社情報

会社名
CreativeLAB
住所
静岡県掛川市大坂7824
電話番号

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