『クイックフィラー』の魅力
2021-06-29 16:06:35

次世代のワクチン充填を実現する『クイックフィラー』の魅力とは

画期的なワクチン充填機器『クイックフィラー』



最近、医療現場で注目を集めているのが、三田理化メディカル株式会社が開発した『クイックフィラー』です。この機器は、ワクチンの充填作業においてミスを低減するだけでなく、作業の効率化も実現しています。特に、医療現場でのワクチン接種が急務とされる中、その特長が光ってきました。

専用設計の3つの特長


『クイックフィラー』の最大の特長は、なんといっても両手で操作できることです。これにより、計量や充填作業が簡単かつ正確に行えるようになります。また、薬瓶は手で持たずに固定できるため、体温による薬液の温度上昇を防止できます。さらに、針先を指の方に向けることがないため、針刺し事故のリスクも大幅に軽減。

次に、作業者の手を板に添えながら充填作業を行うことで、安全性や作業のスピードが向上し、充填作業の疲労やストレスが緩和される点も評価されています。特に注射器への充填が苦手な方でも、簡単に作業に取り組めるため、地方の接種会場でも好評を得ています。

最後に、充填作業中の視界を確保するための設計がされています。接種会場の作業机に設置でき、視線の高さで充填作業を確認できます。また、薬瓶が最適な角度で固定されることで、針先が視界に入るだけでなく、ゴム栓も直視できるため、より確実な充填が可能です。これにより、ファイザー社製ワクチンの場合、標準で6本の充填が可能だったところを、最大7本まで充填できるという付加価値も生まれています。

クイックフィラー誕生の背景


この『クイックフィラー』の開発は、ペインクリニック専用の器具「薬液容器ホルダー」のコンセプトを基にしています。これは以前から注射器充填手技を効率化するために利用されていました。特に2021年2月にファイザー社製ワクチンが日本で承認されたことを受け、その効率性を広く活用することが求められました。

その結果、集団接種会場や大規模接種会場での利用を考慮した、コロナワクチン対応の新たな機器の開発に着手し、結果として『クイックフィラー』が誕生しました。

実績と導入状況


具体的には、すでにいくつかの地方自治体の集団接種会場での導入が進んでおり、注射器充填が得意ではない方でも迅速に作業できるようになっています。特に大規模接種会場では、薬剤師や看護師からの「助かりました」との声が寄せられているようです。

充填作業が効率よく行えることから、作業にかかる時間は従来の約半分にまで短縮され、作業者の負担も軽減されています。

まとめ



このように、三田理化メディカル株式会社の『クイックフィラー』は、ワクチン接種業務の現場で革命をもたらそうとしています。医療現場のニーズに応えるために作られたこの機器が、今後どのように活躍していくのかが非常に楽しみです。これからもその動向に注目していきたいと思います。

会社情報

会社名
三田理化メディカル株式会社
住所
東京都文京区本郷2-17-13-102
電話番号
03-3812-5394

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