胡蝶庵のリブランディング:420年の伝統を新たに
長野県安曇野市に拠る胡蝶庵(株式会社綿半三原商店)は、創業420年を記念し、リブランディングを実施しました。新たなブランドコンセプトは「人想ひ、水想ひ、お茶想ひ」。これにより、胡蝶庵はその歴史を振り返りながら、忙しさに追われる現代の人々に安らぎを提供することを目指しています。
創業420年の祝賀
2024年11月には、旅館業から始まった胡蝶庵が420年を迎えます。また、同時にお茶屋としての150周年も祝います。この長い歴史を持つ企業が、時代の変化に対応し、次の100年に向けてどう進化していくのか、非常に注目されています。特に、コロナ禍の影響で人との距離が遠くなっている現代社会において、胡蝶庵がどのようにコミュニケーションの形を変えていくのかが、リブランディングの大きな課題でした。
新ブランドコンセプトの意義
人想ひ
リブランディングの過程で気づいたのは、胡蝶庵の企業文化に根付く「人を想ひ、お互いを尊重する」という理念です。お客さまと従業員との関係は、コロナ禍によって変化しましたが、この企業文化はスタッフ同士の結びつきやお客さまへの想いを強化し、より人々に寄り添ったブランドへと成長することへと導いています。
水想ひ
名水地である安曇野に創業した胡蝶庵にとって、水はまさに原点です。北アルプスの雪解け水によって育まれた茶葉は、独特のまろやかさを持ち、特に珍しい浅蒸し茶を主に扱っています。この美味しい水のおかげで、たくさんの美味しいお菓子が生まれ、それは単なるおやつにとどまらず、料理にも影響を与えています。胡蝶庵は、北アルプスの保全活動などを通じて、環境にも配慮したブランドを築いていきます。
お茶想ひ
お茶屋としての伝統を持つ胡蝶庵は、現代の忙しい生活の中にこそ、お茶の香りと味のもたらすひと息のひとときを大切にしたいと考えています。安曇野の地には、「空にしないおもてなし」という文化があります。これを大切にしながら、お茶を交わす際の楽しい会話やお菓子と一緒に過ごす時間を、より豊かにすることを目指しています。
2024年の創業祭と新たなチャレンジ
リブランディングの一環として、2024年11月2日(土)および3日(日)には本店で創業祭が開催される予定です。加えて、11月9日(土)と10日(日)には他の店舗でも特別イベントを行います。この創業祭は、新たな胡蝶庵の姿をお披露目するだけでなく、今後の展望を楽しむ良い機会となります。
決意と前進
リブランディングを通して、胡蝶庵は何世代にもわたって受け継がれてきた伝統を大切にし、現代にふさわしいブランドを作り上げていく決意をもっています。オフィシャルウェブサイトは2023年10月30日にリニューアルされ、10月5日からは新しいTVCMも放映されています。胡蝶庵はこれからも、日本を代表する「和みの文化」を発信し続けます。