ServiceNowが2025年度第1四半期の業績を発表
2025年4月23日、カリフォルニア州サンタクララに本拠を置くServiceNow(NYSE: NOW)は、2025年度第1四半期の業績を発表しました。同社の今四半期における成果は、全ての主要な成長指標が期待以上であることを示しています。
業績のハイライト
特に注目すべきは、2025年度第1四半期のサブスクリプション売上が3005億ドルに達し、前年同期比で19%の増加を記録した点です。為替変動の影響を除外した場合、この数字は20%にまで達します。総売上は3088億ドルで、前年同期比で18.5%の増加、これも為替の影響を排除すると19.5%に達します。
さらに、2025年3月31日時点の現在残存履行義務(cRPO)は1031億ドルとなり、前年同期比で22%の増加を示しました。これも為替の影響を排除した場合、同様の成長率を維持しています。
ビル・マクダーモット氏のコメント
ServiceNowの会長兼CEOであるビル・マクダーモットは、今回の業績について次のようにコメントしています。「当社の企業向けAIは業界最高レベルと評価されており、それがこの四半期の優れた結果につながりました。当社のプラットフォームは、企業のCEOたちが急速に変化する市場環境に適応できるように支援しており、真のビジネス変革を推進しています。」
増加する顧客基盤
さらに、年間契約価値(ACV)が500万ドルを超える顧客は508社に達し、前年同期比で約20%の増加を記録しました。また、新規の年間契約価値が100万ドル以上の取引数も72件に上るなど、業績の向上が見られます。
ジーナ・マスタントゥオーノ氏のコメント
CFOであるジーナ・マスタントゥオーノも、この四半期を評価しています。「この四半期は、変化が激しい市場の中で優れた実行力を発揮した時期でした。チームの努力によって、AIの導入が促進され、高い収益性と自由現金流を生むことができました。」
イノベーションの推進
ServiceNowはこの四半期、Agentic AIという革新的な技術を発表しました。これにより、企業が直面する課題を自律的に解決できる機能が強化され、顧客は事前に構成されたAIエージェントや、カスタマイズされたエージェントを利用できるようになります。
さらに、通信業界向けのAIエージェントも発表されており、NVIDIAのテクノロジーを活用した事例では、顧客サービスの効率化が図られています。
戦略的な買収とパートナーシップ
また、ServiceNowはMoveworksを買収する計画も発表し、この融合によりエンタープライズ検索技術を強化し、より良いサービスを顧客に提供することを目指しています。さらに、AptivやVodafone Businessとのパートナーシップを強化し、AIを活用したサービスマネジメントソリューションの提供を強化しています。
将来の見通し
今後もServiceNowは業績の拡大を図り、顧客に対する価値提供を急務としています。2025年度の通期見通しとされる成長見通しにおいても、急速に変化する市場環境に対応できる体制を整えています。
結論として、 ServiceNowは卓越した業績を維持し、急速に進化するビジネス環境での顧客のニーズに対応するために、革新的なテクノロジーと強固なパートナーシップを活用していることが明らかになりました。今後の成長が期待される企業として、注目が集まります。