かつての競走馬《カタールパール》がエンデュランス競技で初優勝!
かつて競走馬としてターフを駆け抜けた【カタールパール】が、乗馬としての新たな舞台で輝く姿を見せました。この9歳のサラブレッドは、2020年に競走馬を引退した後、2021年から【乗馬クラブクレイン千葉富里】で乗用馬として活躍。しかし、彼の真のポテンシャルは“エンデュランス競技”で発揮されることになるのです。
エンデュランス競技への挑戦
「馬のマラソン」とも称されるエンデュランス競技は、長距離を馬と騎手が共に走り続ける過酷な競技です。この競技の魅力は、単に速さを競うのではなく、馬と騎手が共に良好なコンディションで完走することに重きが置かれています。
カタールパールは、2023年からこのエンデュランス競技に参加を始め、ついに全日本競技で最高峰のEN100キロ選手権競技に初出場。見事に優勝を果たしました。この素晴らしい成果は、サラブレッドとしてエンデュランス競技で初めての快挙ともなり、彼の新たな人生のスタートともいえる歴史的瞬間を刻みました。
カタールパールは、100キロという長距離を7時間51分53秒でゴール。この成績はかつて短距離主体の競走馬というイメージを覆し、長距離における強さを示すこととなりました。
エンデュランス競技の魅力
エンデュランス競技は1950年代から始まり、1982年には国際馬術連盟によって公式競技として認定されました。競技は複数の区間に分かれ、それぞれの区間には獣医師による検査が行われ、馬の健康状態が常にチェックされます。これにより、馬が健康な状態で競技を続けられることが保たれるのです。
また、競技には騎手以外にサポートスタッフ「クルー」が欠かせません。クルーは、選手と馬のケアを行い、困難な長距離を走り抜くためのサポートを提供します。このサポートも、エンデュランス競技の一つの魅力と言えるでしょう。
今後の展望とカタールパール
カタールパールは、これからもエンデュランス競技に挑戦し続け、多くのファンを魅了し続けることでしょう。彼のこれからの成長を見守ることができるのは、観客にとっても嬉しい特権です。
また来たる2025年には、全日本エンデュランス馬術大会が北海道で開催されます。カタールパールと騎手の篠崎有希恵選手が、さらなる成果を挙げられることに期待が寄せられます。彼女のプロフィールも注目を浴びており、過去の経験を生かし、エンデュランスでの勝利を狙う姿が楽しみです。
会社概要・乗馬クラブクレイン
この競技を支える乗馬クラブクレインは、1971年に設立され、現在では全国40箇所に展開しています。約39,000名の会員を抱え、約3,150頭の馬が在籍している日本最大の乗馬クラブです。カタールパールと篠崎有希恵選手の成長を支える重要な存在とも言えるでしょう。
このように、競走馬からエンデュランス競技の優勝馬へと成長を遂げたカタールパール。本当に素晴らしい挑戦の物語です。彼の活躍に今後も是非注目したいと思います。