介護とカードゲーム
2021-04-01 09:00:04
新感覚のカードゲームが介護現場に笑顔をもたらす理由とは
介護現場に新たな光をもたらす『懐話ふだ』
概要
介護に関わるすべての方々へ笑顔を届けるために、株式会社明成孝橋美術が開発した新感覚のカードゲーム『懐話ふだ』。このプロジェクトは、認知症の高齢者が思い出話を楽しむための「回想法」を取り入れたもので、単なる遊びだけでなく、介護の現場でも大きな役割を果たしています。
起源
2019年、ある大学生の一言がこのプロジェクトのきっかけでした。「私のおばあちゃん認知症なんだよね。」この言葉が、学生たちに新たなアイデアを促し、産学連携の商品企画大会であるSカレに参加することになりました。そこで、法政大学の学生チームCMY.inkが提案した『懐話ふだ』は、16チームの中でテーマ1位に選ばれ、商品化へとつながります。
『懐話ふだ』の特徴
『懐話ふだ』は、全30枚のカラフルなカードを使い、簡単なルールで家族や友人と楽しく遊ぶことができます。ルールはトランプの神経衰弱に似ており、赤と青の座布団柄のカードを1枚ずつめくり、記憶力を刺激しながらお話しをする形式です。
このゲームは「回想法」を基にしており、高齢者が自分の過去を話すことで脳を活性化させる効果があります。例えば、カードには思い出話を引き出すためのテーマが書かれており、話し合いながら楽しむことができるのです。ビジュアルデザインもシンプルで、子供から高齢者まで誰でも楽しめる設計になっています。
商品概要
カード種類: 30枚(内ワイルドカード6枚)
時代カード: 4種類×3色、思い出カード: 12種類
遊び方: めくった色が揃ったらカードを取得し、そのテーマについて話すことで楽しむ。
遊びのターゲット: 認知症予防を目的とした介護施設や家庭でのレクリエーションに適しています。
販売と反響
『懐話ふだ』は、介護施設や家庭での需要を受けて、2020年7月にクラウドファンディングを実施しました。このプロジェクトは目標金額を1週間で達成し、最終的には195名の支援を受けて生まれた商品です。その後、AmazonやBASEで販売が開始され、現在多くの方々に利用されています。
介護施設への貢献
新型コロナウイルスの影響により、自宅で過ごす時間が増えた今、家族で楽しむ思い出話の重要性が高まっています。『懐話ふだ』は、ゲームを通じて家族や友人との絆を深め、認知症予防にも役立つアイテムとして注目を浴びています。
まとめ
介護の現場で、また家庭の中で多くの笑顔を生む『懐話ふだ』。株式会社明成孝橋美術は、これからもこのカードゲームを通じて、全ての人に笑顔を届ける努力を続けていきます。大切な思い出を語り合い、より深く大切にするための手助けとして、ぜひこのゲームに触れてみてはいかがでしょうか。
会社情報
- 会社名
-
株式会社 明成孝橋美術
- 住所
- 大阪府大阪市天王寺区清水谷町12-7
- 電話番号
-
06-6761-7657