新刊『鏡の国』の魅力
2025-08-01 18:23:21

鏡像生命学とSF短編が交差する新刊『鏡の国の生き物をつくる』の魅力

鏡像生命学とSF短編が交差する新刊



日刊工業新聞社が8月31日に発刊する書籍『鏡の国の生き物をつくる SFで踏み出す鏡像生命学の世界』は、SF短編と科学である鏡像生命学が融合した独自のアンソロジーです。本書では、未来に存在するかもしれない鏡写しの生命をテーマにした物語が描かれ、著名なSF作家たちがその魅力を引き出しています。

鏡像生命学とは何か?



鏡像生命学は、従来の生命と異なる構造を持つ「鏡像生命」の研究に焦点を当てています。私たちの体を構成するタンパク質は「L型」のアミノ酸から成り立っていますが、鏡像生命では「D型」のアミノ酸で構築された生命体が存在します。この新たな形の生命に出会うことは、医療や化学の分野で革新をもたらす可能性がある一方で、その危険性も指摘されています。

物語の舞台やテーマが異なる5つの短編を通じて、鏡像生命学の未知の世界とそれに伴う倫理的な問いが投げかけられます。読者は、科学とフィクションが交錯する新たな視点から未来を考える機会を持つことができます。

各短編の内容



  • - 『螺旋を左に、ハンドルを右に』 (柞刈湯葉)
人々から異臭がすると通報されたバイオベンチャーの実験農場。調査に向かう主人公が遭遇する奇妙な事件とは?

  • - 『Dワールド』 (八島游舷)
宇宙コロニーでは鏡像生命たちが独自の生態系を持っているが、人間の存在が噂される区域がある。その背後にはどんな秘密が?

  • - 『均衡線』 (麦原遼)
分子構造が鏡写しになった二者が共存する世界で、ある夫婦が直面する選択とは。彼らの運命がどう変わるのか?

  • - 『乙姫なんかじゃない』 (茜灯里)
高校生のエリカが遺伝子調査を受け、思いもよらない研究に巻き込まれていく。彼女の運命はどうなるのか?

  • - 『ウィクラマシンゲによろしく』 (瀬名秀明)
鏡像生命の発見とそれに続く混乱の中、科学者たちが直面する困難とは。そして、世界はどのように変容していくのか?

書籍情報



この異色のアンソロジーの監修は藤原慶氏が手掛けており、他に大澤博隆氏と長谷川愛氏も加わっています。また、短編以外にも各分野の専門家によるコラムが収められ、深い理解を促します。

  • - 発行日: 2025年8月31日
  • - 価格: 1,980円(税込)
  • - ISBN: 978-4-526-08403-4

予約について



本書は好評予約受付中で、日刊工業新聞社のオフィシャルサイトやAmazonで購入可能です。未来の科学と物語が交差する本書を、ぜひ手に取ってみてください。


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会社情報

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株式会社日刊工業新聞社
住所
東京都中央区日本橋小網町14-1
電話番号
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